私の家の話2021_01 初乗りは救急車
元旦に実家に帰ったら父が寝返りも打てずに唸っていた。
最初はギックリ腰かと思った。こんなので救急車呼んでいいのだろうか。元旦なのに。3時間後、呼んだ。
母は寝てばかりいるからだ!とプリプリ怒っている。
救急車来るからね、と父に声をかけたら自力で立ち上がった。なんとい精神力。昭和のサラリーマン魂。
救急隊員、頼もしい。そして優しい。
大学病院の救急センターに着いたら、いきなり発熱。抗体検査から始まった。(陰性だった)
感染症か、前立腺癌の転移か、骨折か。当日の検査では原因は特定されないまま緊急入院となった。家へ帰ると母が突然のことに、うまく感情が追い付いていかないようだった。父への腹立ちと、これからの不安と。私もため息しか出ない。
コロナ禍で面会謝絶なので、父には会えない。看護師や医師からの電話で状況を知る。三が日が明け、医師からの電話。腰椎の圧迫骨折だった。(02へ続く)
#家族の物語 #私の家の話 #緊急入院 #元旦
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?