Frank Ocean - Not Just Money[和訳・解説]
Frank Ocean (フランク・オーシャン) の『Channel Orange』から6曲目” Not Just Money “は、フランクの少年時代からの友人の母親” ロージー・ワトソン “さんが息子にあてた電話をそのまま楽曲に落とし込んだ一曲。
2016年にリリースされた『Blonde』にも同様に、このロージー・ワトソンさんの音声を楽曲として用いた作品” Be Yourself “がありましたが、語り手、聞き手ともに全く同じ状況となっています。
アメリカの高校で最終学年に催されるパーティ・プロムを前に、お金を借りようと母親に頼みこむ息子と、お金の重要性を語るロージーさんのメッセージが語られています。
[Skit: Rosie Watson]
Stop thinking of this as being money
何でもかんでも、お金に置き換えるのはやめなさい
It’s just money, I’ma make more
「ただの金だろ、もっと稼ぐぜ」だなんて
No, no no no no no
そんなのダメよ、ダメなの
Please decondition yourself
お願い、きちんと自分を見つめ直して
It’s not just money
それはただのお金じゃないの
It’s happiness
それは「幸せ」よ
It’s the difference between happy, being happy and sad
お金は「幸せ」も「悲しみ」も産むのよ
It’s the difference between having a home and living on the streets
家を持てるのか、ストリートで生きるのか
That’s what it is, it’s not just money
まさにそういうことよ、ただのお金なんかじゃない
It’s so much more than that
もっと重要な意味があるの
Right now it’s the difference between you being able to go to a prom, and disappointing a girl
今あなたには、プロムにいって、彼女をガッカリさせるかもなんて思ってるんだろうけど
(プロムはアメリカの高校のイベントですね。イケてるスーツにイケてる車で彼女を迎えに行きたい電話の主は、親にお金を要求していると)
As I told you from the beginning, I don’t have money
ずっと言ってるでしょ、私にはお金がないの
I have bills to pay, but that meant nothing to you
支払わなきゃいけないお金があるの、でもそれはあなたにとって何の意味もないんでしょ
(彼女にとってお金は、生きるための物なのであり、贅沢をしたり、見栄を張ったりするのに使うものではないと)
Absolutely nothing
本当に、何の意味もね
Let’s see, I have
ほらそうでしょ
Ooh yeah, I’ma make myself a hot link when I get home
そうでしょ、家に帰ったら自分のためにソーセージを焼くわ
It meant nothing to you
あなたにはどうでもいいんでしょうけど
Saving my seven dollars
私が7ドルを節約しようともね
(彼女は外出するのではなく、家族のために家でソーセージを焼き節約してるんだと息子に伝えています)