校内美化運動

「ハワイに来てびっくりしたもの、こと」の17位がハワイの学校です。ハワイの学校は教室を出るとすぐ屋外です。日本の学校のように、玄関があって、靴箱があって、教室の外には廊下がありますよね。アイオワ州の学校もそうでした。しかも、私が教えていた学校は、教室には絨毯が敷いてありました。なので、校舎がまさに「オープン」なのにはびっくりしました。朝自分で教室の鍵を開け、帰りは施錠して帰る。教室の鍵は持っているので、学校が休みの時も必要があれば学校に行って仕事ができるのは便利です。

美術を教えている先生が、何年か前にクラスで壁画のプロジェクトをしました。地元の壁画アーティストを迎えて、生徒と一緒にデザインから始めて制作しました。初めは普通の大きさの紙にデザインを描いて、そこにマス目を引きます。そのマス目を拡大してデザイン自体を拡大させるようなのですが、あまり詳しいことはわかりません。。。

出来上がった壁画はとても素敵!ハワイの植物や動物、もちろんキラウエア火山やマウナケアも。ハワイならではのデザインです。

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そこから美術の先生の校内美化運動が始まります!もともと校舎は茶色系。「つまらない」ということで、美術のクラスの生徒たちが授業の一環として校内を彩っていきます。まずは世界地図。結構いろんな国からの生徒がいるので、その国や都市には星印がつけてあります。私も日本のところに星を付けさせてもらいました!

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廊下の壁や私の教室の裏口の壁もや柱も、、、

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私の学校のスクールカラー(アメリカの学校は小学校からスクールカラーとマスコットが決まっています。日本の大学でもありますよね。)は青とシルバーなので、どんどん青と黒(シルバーは見えにくいからなのかな、、、)になっていきました。ある時先生たちから、青と黒ばっかりだわね、、、(笑)というコメントを聞いた美術の先生は、「それなら」と次のデザインには色が入りました。

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私はこの先生の指導力に感心しています。きっといろんな生徒がいて、それぞれの技術もまちまちだと思います。彼らをまとめてきちんとした作品を仕上げさせる。素晴らしい。
それぞれのデザインの端にはそれを描いた生徒の名前が入っています。彼らにとってきっと忘れられない中学校での思い出になっていくんだろうな。コナでは親子で同じ学校に通うということは多々あることなので、この生徒たちが大人になって自分の子供がこの学校に通うようになったら自慢げに話すところを想像すると、ほっこりします。

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【text&photo by Mina from Hawaii Big Island 】

成田水奈 愛知県出身。27歳の時に米国アイオワ州に留学。小学校教員免許を取得後公立小学校で教える。結婚を機に全く興味のなかったハワイ島コナに移住。しかしコナでフラダンスと出会いフラを通してハワイの歴史や文化、自然との関わり方や生き方を学びながら、日系人協会に所属し日系人移民の歴史、功績も学ぶ。離婚後もハワイ島が気に入り引き続き公立中学校で日本語とEL (English Learners)クラスを教える。通訳をきっかけにタマラエネルギーと出会う。自分らしく生きるサポートエネルギーを広めるためアクティベーターとなる。

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