またこの季節が。
ハワイの学校は3月中旬に春休みがあり、コロナの影響で、そのまま休校が決まり、そして休校のまま5月末に学年度が終わりました。新学期は来週からの予定がもう2週間延長になりました。教員は今週から新学年度オープンの準備をしています。ソーシャルディスタンスを確保するために分散登校です。アメリカの中学校、高校は日本の学校と違い、科目ごとに生徒が教室を移動します。が、今年は生徒の移動を極力抑えるために、先生が移動することになりました。
教室は、生徒同士の距離を保つために机の数も少なくなりました。私の教室では、机は4人分くっつけてあったり、リクライニングチェアーや、カーペットに座れるようになっていたけど、それもダメ!とのお達しです。
ハワイで教えるのは今年で17年目ですが、毎年新学年度が始まる少し前に、必ず見る夢があります。16年教えていても毎年生徒が変わるので、気持ちはいつも新米教師で、やっぱり緊張と不安があるんでしょうね。夢では、授業をしようとしてるけど、生徒が全然話を聞かなかなくて、なかなか授業を進められなかったり、教材が準備できていなかったり。まったくもってイライラ、寝覚の悪い夢です。
毎年夏休み中は日本に帰国して、その間はすっかり学校のことは考えないようになっていますが、今年は帰国できなかったのと、休み中もリモート授業の準備をしたりと、常に学校のことを考えていたんですね。なので、夢を見始めるのが早かったです。はぁ。
とはいえ、もちろん新学期を楽しみにもしています。リモート授業中は、いかに毎日生徒たちから元気をもらっていたか、生徒たちに笑わせてもらっていたか実感しました。
分散登校、要マスク、要ソーシャルディスタンス。生徒たちも今までのようにはいかないけれど、学校に来られること、友達に会えるのを楽しみにしていると思います。
この子たちが少し大人になった時、「あん時大変だったよねぇ。ずっとマスクしなくちゃいけなくってさぁ。授業もオンラインでやってさぁ」とか、「今年のコロナはお腹からくるねぇ」と、笑って話せる日が来ることを切に願うばかりです。
【text&photo by Mina from Hawaii Big Island 】
成田水奈 愛知県出身。27歳の時に米国アイオワ州に留学。小学校教員免許を取得後公立小学校で教える。結婚を機に全く興味のなかったハワイ島コナに移住。しかしコナでフラダンスと出会いフラを通してハワイの歴史や文化、自然との関わり方や生き方を学びながら、日系人協会に所属し日系人移民の歴史、功績も学ぶ。離婚後もハワイ島が気に入り引き続き公立中学校で日本語とEL (English Learners)クラスを教える。通訳をきっかけにタマラエネルギーと出会う。自分らしく生きるサポートエネルギーを広めるためアクティベーターとなる。