衣替え・タイヤ替え
季節の変わり目をあなたの心で知るなんて~
高田みづえさんが80年代に熱唱された
『秋冬』のサビの部分ですが、当時10代の私は
“なんて抒情的な唄なんだろう”って
やけに感動したことを覚えています。
日常生活の会話に日本語がないこともあって
心を揺さぶるような言葉は
学生時代に聞いた歌詞だとか、古いコマーシャルなどが
良く浮かんでしまう・・・。
カナダは元々服装にも季節感がなくて
夏にセーター着ちゃったりしても平気ですし
真冬の大雪の日だって
タンクトップで室内歩き回っても
オッケーなんですよね。
移住したばっかりの時は
どこか居心地が悪いというか
“えっ、それありですか?”
って思っていましたが
気がつけば自分も年中同じ服着てることに
最近気がついて
またも日本人を失いつつカナダ人にも成れない
妖怪人間化の悪化
に少々落胆。
で、タイヤ交換。
これは明らかに季節の節目を知らせてくれる
ほぼ唯一と言っても過言ではない
季節替え!
▲左が冬のタイヤ、右が夏のタイヤ
ロッキーマウンテンの麓のキンバリーでは
毎年10月からウインター・タイヤの着装が義務付けられていて
着装していないでハイウエイを走ると
危険走行行為で罰金が科されます。
普通のタイヤに変えなければならない規則はなく
一年中ウインター・タイヤのままの人もいますが
タイヤがすり減ってしまうと意味がないので
大抵の人は雪解け後にタイヤ交換をします。
今年はコロナの影響でなかなか
タイヤ交換の予約が取ませんでしたが
遂に完了。
お待たせしました春よ夏よ~!
心なしか走行も軽々と
季節の変わり目をタイヤの溝目(みぞめ)で知るなんて〜
【text by Shinobu from Canada】
村田しのぶ Shinobu Murata V. 愛知県蒲郡市生まれ。豊橋市で学生時代を過ごし24歳の時、家出同然でカナダに渡る。その後勢いでカナダ人と結婚。15年後に力尽き離婚。レストラン、パブ、コーフィー・ハウス、ゴルフ場のラウンジ等々、17年間続けた自営業に終止符を打ち、現在は地元のカレッジなどで日本語・日本文化のインストラクターをしたり、スカイプで世界各国の生徒さんに日本語をレッスン中。趣味の音楽で知り合ったトランペッターとBC州にあるロッキーマウンテンの麓の小さな町キンバリーに在住。