お菓子の家
12月18日でハワイの公立学校は2学期が終わります。2学期は祝日も多くてあっという間に終わってしまった感じです。
学期末は何かと忙しく、生徒たちが今まで後回しにしてた宿題を片付ける手伝いに追われています。午後の自習時間をフル稼働させてせっせと宿題を終わらせる毎日。
ちょっと息抜きでも、ということでお菓子の家を作らせました。アメリカでクリスマスに家族で楽しむ「ジンジャーブレッドハウス」。ジンジャー風味のクッキーを使って家を作る、あれです。
ちょうど中学校と高校の共同で、お菓子の家のキットを希望する家庭に配っていたので、それを少し頂戴して、生徒たちに作らせました。キットの中身はジンジャーブレッドクッキーの代わりに「Pop Tart」という、子供が朝食やおやつに食べるもの、アイシング(バタークリーム)、シリアル、キャンディーです。
「食べ物をおもちゃのように使って家を作るなんて、私が子供の頃にやったら怒られそうだな」とか、「グリム童話に出てきたお菓子の家が、やたら美味しそうだったな」とか思いながら、キャッキャと楽しそうに作ってる生徒達を見てました。日本で似たようなことをするかな、と考えたけど思いつかない、、、。
二人一組で作っていたのですが、作る過程も完成した家も、面白いことにそれぞれの性格が出ています。とりあえず作り始める子。与えられた材料をそのまま素直に使う子。材料を工夫して使う子。サンプルの写真を真似て作る子。そんなものはお構い無しに自由に作る子。つまみ食いしながら作る子。
「ちょっと、こっち支えてて。」「違うよ、こっちだよ。」「いいんじゃない、これ。」
いやぁ、微笑ましかった。生徒たちが楽しそうに作ってるのを見て嬉しかった。
宿題の提出がちょっと遅れちゃうけどいいよね。明日がんばればいいから、今日はちょっと遊んじゃおう。
【text&photo by Mina from Hawaii Big Island 】
成田水奈 愛知県出身。27歳の時に米国アイオワ州に留学。小学校教員免許を取得後公立小学校で教える。結婚を機に全く興味のなかったハワイ島コナに移住。しかしコナでフラダンスと出会いフラを通してハワイの歴史や文化、自然との関わり方や生き方を学びながら、日系人協会に所属し日系人移民の歴史、功績も学ぶ。離婚後もハワイ島が気に入り引き続き公立中学校で日本語とEL (English Learners)クラスを教える。通訳をきっかけにタマラエネルギーと出会う。自分らしく生きるサポートエネルギーを広めるためアクティベーターとなる。