ウル

ハワイの学校はいよいよ来週からオンライン授業が始まります。とりあえずは4週間の予定で、その後は分散登校になるか、このままオンライン授業が続くかまだわかりません。

先週、私が受け持つ生徒たちが住むアパートに訪問したら、ウルの木がたくさんありました。今まで何回も行った事があるのに気がつきませんでした。

ハワイ名「’Ulu」、英語名「Breadfruit」、日本名「パンの木」。パイナップルの様な実がつきます。ハワイアンキルトのデザインになったり、樹液は薬や接着剤に、木の部分は建物に使われています。もちろん実は食べ物として、特にミクロネシアでは主食に近いものだと思います。

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私も蒸したウルは大好きで、食感と味はサツマイモに似てるかな。塩味だったり、マヨネーズで和えてポテトサラダっぽくしたり、潰してマッシュドポテト風も。薄くスライスして揚げてチップスも美味しいです。私は大きくて硬い皮のウルの実をまだ自分で調理したことはなく、いつも誰か作ってくれないかなぁ、と期待しています。

ウルの使い道はもうないだろうと思っていたら、先日、ウルの葉っぱの芽?でレイを作りました。「レイポオ」といって頭に着けるレイです。ウルの木がある友人の家で地面に落ちているものを拾わせてもらい、水に浸して柔らかくしてから編みました。なかなか渋い仕上がりです。本来は7月に開かれるフラのイベントで使うように作ったのですが、コロナの影響でイベントがキャンセルになったので、まだつけて踊っていません。早くつけて踊ってみたいです!

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ほぼ同じ発音のハワイ語で「Ulu」(アポストロフィがあるとないとで意味が異なります。)は「成長する」という意味もあります。

「ただ生きる」ことはできても、やっぱり私は人とのつながりから「成長する」ことをしたいんだな、と思います。人とのつながりは時にはストレスにもなるけど、それも新しい物の見方を与えてくれる。自分の成長には必要なことかもしれません。

E ulu ē!


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【text&photo by Mina from Hawaii Big Island 】

成田水奈 愛知県出身。27歳の時に米国アイオワ州に留学。小学校教員免許を取得後公立小学校で教える。結婚を機に全く興味のなかったハワイ島コナに移住。しかしコナでフラダンスと出会いフラを通してハワイの歴史や文化、自然との関わり方や生き方を学びながら、日系人協会に所属し日系人移民の歴史、功績も学ぶ。離婚後もハワイ島が気に入り引き続き公立中学校で日本語とEL (English Learners)クラスを教える。通訳をきっかけにタマラエネルギーと出会う。自分らしく生きるサポートエネルギーを広めるためアクティベーターとなる。



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