立ち直るって
ただ悲しそうな姿を直視できない弱い人間は私達、遺族に簡単に立ち直ることを強要する。
会社でも友人でも親戚でも「元気になった?」「早く立ち直ってね」と安易に遺族に声をかける。
「立ち直る」ってなに?そんな必要なんてあるの?
私達は死別という辛い経験をして、人によっては死にゆく姿を目の当たりにして、生命の根幹を揺るがすような衝撃を受けた。
人生の2大イベントである生と死を垣間見て平気でいられる方がおかしい。
周りの人に気を遣われないように必死に無理して何もないように振る舞っている。
「もう死別体験をする前の私には戻れない」そう感じてる。
悲しみなんて晴れない
いつまでも苦しいまま、
けれど、その苦しいままの姿で誰かを支えたいと思いはじめたらそれは私たちの生命の変革であり、いわゆる「立ち直る」ということだと思う。
「立ち直る」とは決して苦しみが消えたわけじゃないのよ。
「同じ気持ちでいる人と繋がりたい。」
誰かが死にたくなるほど苦しんでたら「大丈夫だよ」って言ってあげたい。
だってそれは「昨日の自分」だから。
苦しみ抜いた末にやっと感じることのできるこの感情をどうか摘み取らないで。
あなたが居心地の悪さを感じ安易に口にする生ぬるい言葉は私達の苦しみを遮り、生命の変革への道を簡単に寸断する魔の働きをしていることに気づいて欲しい。
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