自殺したいと打ち明けられたときどんな対応をする?
「自殺したい」と誰かに打ち明けられたら
どんな言葉をかけますか?
この度わたしもそんな打ち明け話をされる
立派な人間になりまして、笑
電話口で放たれる発言に耳を傾けて
金魚ほどの脳味噌を必死にこねくり回して
危機的状況に対処しました。
まぁ結果その人は自殺はしませんでしたが。
私のかけた言葉
「あなたは男としての生き様を見せてあげなければいけない人がいるでしょう」
「どんなに苦しい人生でも最後は笑って死ぬ姿をあなたの息子に見せなければいけません」
「それが父というものです」
「あなたの息子にとってあなたは人生のモデルです」
「あなたのこれまでの人生がどれほど苦しいものであったかはわかりません、でもその苦しみをあなたは自分で取り除いて最後には笑って死ぬべきです」
「私はその為にできることがあるならたすけます」
「あなたはあなたの子どもがじぶんの親を最後まで世話して見送るという権利を奪ってはいけません」
「あなたの人生はあなたのものだけではありません」
冒頭の発言は
私の養父(以下、父)
まぁ色々ややこしい生い立ちなのですが要は父が発した言葉。
私に向かって「自殺したい」とかよう言うたなと冷静に感じた。
でも今まで考えなかったけど
父もまた遺族なんだな
父は養母(以下、母)と同じ交通事故で幼い娘を亡くし、妻を自殺で亡くした遺族なのです。
母のそのような境遇を気の毒に思っていましたが
同じ目にあった人間がもう1人いたのだということに今更ながら気付いた。
それほど希薄な親子関係。
きっと父も母の死を認めることができず、結果的に私や実子である兄を遠ざけ、生きてきたのだと今はわかる。
私はこの父を大切に守らなけらばいけないと思うのと同時に、母にできなかった恩返しを父にすることができると思った。
私にはまだ人として正しい行いをするチャンスが残っていた。
このように思えるのも母のおかげ。
皮肉なことに今、養子である私が折り合いの悪い父と兄の2人のパイプ役のようになっている。
しっかり役目を果たし家族の絆を堅くし父が笑って死ねるよう支えていこうと思う。
結局、あなたを必要としているということを伝えて、そんなあなたと一緒に歩んでいきますよという姿勢を見せることで落ち着いてくれた。
人を励ますことに正解はないけど、
きっと正しい対応ができたと思ってる。