原田洋一@ロボット・プログラミング教室BRIDGE

東京都大田区上池台で独立系の小・中学生向けプログラミング教室をやっております。日々雑感…

原田洋一@ロボット・プログラミング教室BRIDGE

東京都大田区上池台で独立系の小・中学生向けプログラミング教室をやっております。日々雑感的に考えてることをアップしております。また、「子どもたちにプログラミングを教えたい」「自分もプログラミング教室をやってみたい」という方がいらしたら、参考になるような記事も心がけております。

最近の記事

「変数」がわからないんじゃなくて、きっと「代入」がわからないのだろう...

ずいぶん以前のことですが、サラリーマン時代、会社の情報システム部の同世代の優秀なプログラマーと飲んでいたときの話です。当時のわたしは単なるハシリのPCユーザーで、MS-DOSのconfig.sysがどうだとか、autoexec.batがどうしたとかのレベルで、その頃は全くプログラミングというものにはなじみがなく、VZエディタのマクロとかには全く触れていなかった頃のことです。(それくらい昔の話ですw) そのとき、何となくプログラミングの話になって、「それはオレにもできそうか?

    • 教材ロボット:Edison V3レポート (3)

      今回は、EdisonV3のプログラミングツールであるEdblocks(https://www.edblocksapp.com/v3/)の変更点について解説します。ほとんど以前から変わっていないのですが、いくつか変わっているところがあります。 ●角度に変更された「回転」ブロック 一見したところ、すぐ目につくのが、Drive コマンドに並んでいる、左右回転のブロックが変更されていることです。 V2のEdblocksでは、左右の回転ブロックも「秒」単位が採用されていましたので

      • 教材ロボット:Edison V3レポート (2)

        続いて、今回最も変わった、プログラムの転送方法についてご紹介します。 そもそも以前の Edison は、タブレットやPCの音声出力端子から、アナログ音声に変調したプログラムを転送するという、ユニークな方法をとっていました。こんな方式を採用した教材ロボットは、他で見たことがありません。かつてのアナログモデム(もはや使った事ある方が少ないかもしれませんが….)のような方式だったわけですが、ここが大きく変化しました。 ●iPadでは画面を通じてプログラムを転送 さらに今回、i

        • 教材ロボット:Edison V3レポート (1)

          わたしの教室やイベントでずっと使ってきたEdisonロボットですが、このたびV3にバージョンアップとなりました。メーカーのMicrobric社に確認したところ、すでにV2は入手できないということでしたので、以後はこのV3のみと言うことになるのでしょう。 早速入手してテストしましたので、これから何回かにわけてV3のレポートをしていこうと思います。 ●V3はバッテリー内蔵に 今回一番の変更点が、充電式バッテリーに変更されたことです。これまでは単4電池4本が別売りだったのです

        「変数」がわからないんじゃなくて、きっと「代入」がわからないのだろう...

          「円周率は3.14」、そんなの知ってるよ...

          小学校の算数では、正式に円周率を習うのは5年生の後半になってからです。でも、最近は塾に行ってる子は、3年生くらいでも知ってる子がけっこういます。先日は、円周率を小数点以下35桁まで暗記してる小学2年生がいて絶句しましたが…(笑) そういう子たちに、よく質問します。(ただ、この話をするのは、だいたい5〜6年生ですが…) とよく言われます。へー、すごいね。と最初は驚いてあげるんですが、次にこう聞くんです。 もう、だいたいの子が「なんでそんなわかりきったこと聞くんだよ」という

          「円周率は3.14」、そんなの知ってるよ...

          「考える」ってどういうこと?

          教室をはじめたばかりの頃、わたしは子どもたちによく「考えてみよう」という声がけをしていました。 ところが、あるときそう言ったら、PCにじーっと向かって動かなくなる子を見たのですね。数分間ずっとPCを眺めてフリーズしたような状態の子に、「どうした?」と声をかけたら、どっと疲れたような顔をして、絞り出すように「わかんない…」と言われてしまいました。 結局この子は「考えろ」と言われて何をしたかというと、じっとPCの画面を見つめて、まるで瞑想してるかのように、何かが「ひらめく」と

          アナログシンセサイザーのあるプログラミング教室

          わたしの教室に置いてあるもので、一番らしくないものといえば、多分これですね。これは、日本の老舗シンセサイザーメーカーであるKORGのMS-20miniというアナログシンセサイザーです。もともとは1970年代に名機と呼ばれた シンセサイザーを、メーカー自らが2010年代に小型化して復刻販売したものなんです。3Dプリンターがあるプログラミング教室はよくあると思いますが(うちにもあります)、こんなものがあるプログラミング教室はちょっと珍しいのではないかと思ってます(^^) わたし

          アナログシンセサイザーのあるプログラミング教室

          ちょっとした教室マスコットの話

          わたしの教室には、いま3びきのマスコットがおります。この写真の子たちなのですが、最初右上のやつをたまたま買って教室に置いておいたら、案外子どもたちが触るので、順次投入して、最近3つめの手前のピンクのやつを買いました。右上の黄色い鳥がうす汚れているのは、だいぶ子どもたちにさわられた結果なんです。 案外人気がありまして、何も言わずにこそっと追加した1匹をさりげなく置いておくと、「あー、新しいの増えてる!」とか、すぐに気づく子がいますし、先日はある女の子に「誕生日に買ってもらうか

          「言われたことをやらない子」と「言われたことしかやらない子」

          プログラミングが上達するのはどんな子か? 「性格の悪い奴は受験で失敗する」 これは確かドラゴン桜のネタだったかと思いますが、先日、X(旧Twitter)で、ある人材コンサルタントの方が、「性格の悪い奴は成長しない」というコメントをしているのをたまたま目にして、そうかなぁ〜と思っていたのです。 わたしも実はサラリーマン生活結構長かったのですが、その中で「性格悪くても仕事はできる」という人間はけっこう見てきたような気がしますので、一概にそう決めつけるのもちょっと違うような気が

          「言われたことをやらない子」と「言われたことしかやらない子」

          どんどん子どもたちのタイピング能力が上がっています!

          もう11人の生徒に抜かれました…(^^) わたしの教室で一通りのタイピング練習のルーチンをこなして、タイピングの力がだいぶついてくると、1分間の入力文字数を測定して、これをランキングにしています。(これは教室に張り出したりせずに、わたしのパソコンで表計算ソフトでただ一覧にしているだけです。以前はみんなの見えるところに張り出したりしたこともあったのですが、これを異常に嫌がる子がいたために、やめてからは、希望する子だけ個別にわたしのPC画面で見せるようにしています) あるとき

          どんどん子どもたちのタイピング能力が上がっています!

          ちょっと教室のステータスが変わりました(^^;)

          「入室1年以内の退室者ゼロ」ではなくなりました... 以前自己紹介の記事などに、 ・入室1年以内の退室者ゼロ とか、書いていたんですよね。ちょっと煽り気味に(笑) この記事を書いた時点では本当にそうだったのですが、その後この看板だけは下ろさなくてはいけない状態になりました。新学期を迎えてから今日までに、1年未満で止めた生徒さんが3人も出てしまったのでした。 黙っていればわからないのかもしれませんが、そのままにしておいて、あとで「隠した」とか言われるのは嫌なので、告り

          ちょっと教室のステータスが変わりました(^^;)

          たかがファイル名、されどファイル名

          「ファイル名をつけて」と言われるとフリーズする子たち わたしの教室では、Scratchのアカウントを取得せずに、USBメモリを持ってきてもらって、各自ファイルを保存するようにしています。Scratchのアカウントを取得するのは、保護者の同意とメールアドレスが必要だったり、アカウント取得後に、SNSでの諸々などに教室として目を配れないという点もあって、このようにしています。また、PCを扱うに当たって、File Chooser(Windowsのエクスプローラー、Macのファイン

          たかがファイル名、されどファイル名

          「順番がわからない...」子どもたち

          なぜ「逐次処理」が腑に落ちないのか... 子どもたちにプログラミングを教えていて、わかったことがあります。それは、どうも「順番に実行する」という概念が、いつまでたっても腑に落ちない子が一定数存在するということです。 プログラミングにおいて、一番基本となるものの考え方は、「プログラムは順番に実行される」というものです。これを「逐次実行」「逐次処理」などと言ったりします。これは、Scratchに限らず、どんなプログラミング言語でも普遍的な、この世界では大原則といっても良い考え

          「順番がわからない...」子どもたち

          マインクラフト+Scratch3.0でプログラミングを②

          〜複数のPCから同じワールドにアクセスする方法〜 わたしの教室は、小さな教室ですが、Windows11のPCが5台設置してあり、どのPCからでもマインクラフト+Scratch3.0(つまりMCブロックビルダー)が使える環境を用意しています。(サーバーは建ててません。クライアントPCのみです。) Java版のマインクラフトは、PCローカルにワールドデータを保存する仕様です。すると、教室のような環境では、子どもがある1台のPCで自分のワールドを作ると、次回も同じPCを使わない

          マインクラフト+Scratch3.0でプログラミングを②

          究極のタイピング練習キーボード!

          〜MacBookAirのキーボードをシールで無刻印化してみました〜 実は、わたしの仕事用メインマシンとして使っていたインテルCPUのMacBookAirを買い換えたんです。最新のM2搭載MacBookAir15インチです(^^) まあそちらの話はどうでも良いのですが、古いMacBookAirをこの記事で紹介されていたシールを買って、無刻印化してみました。 結果がこんな感じです。 購入したシールには全部のキー用のシールがついているのですが、こちらはわたしの教室で子どもたち

          究極のタイピング練習キーボード!

          ワンオペ教室の生徒管理術

          ひとりで何人まで生徒をみることができるのか? わたしの教室は、これまでも書いてきたように、わたし1人だけで運営しております。いちおう株式会社という体裁にはなっておりますが、代表取締役がひとり(もちろんわたしw)いるだけで、それ以外に会計担当とかもおりません。子どもたちに接するのもわたしひとりで、アルバイト講師なども現在はおりません。典型的なワンオペ教室なのです。 この状態で、現在教室には60人以上の生徒さんをかかえています。この人数の生徒の現状や進捗をひとりで管理している