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私と信じてる神様が違う彼

超個人的に好きな人について。

M.Y, 劇団森所属、22歳男性。タバコを自分で巻く男。

彼との出会いは、大学一年生の時に私が出演した劇団森の舞台、を、彼が観てくれていて、それで覚えてくれていたらしい。わたしは特に何の感慨も抱いていなかったけれど、とにかくその時の舞台を観て、彼の主宰する作品に出演することになった。

しばしば彼は『信じてる神様が違う』と言う。

演劇にもいろんな種類がある。コメディ、シリアス、そんなジャンルでは表現できないくらい、好みもやり方も多種多様だ。色々な作品を観ていると、どうしても好みに合わない作品もある。そんな時、彼は言うのだ。『僕とあいつは信じてる神様が違うから』。信じる神様は自由だし、それによって僕はあいつを嫌いになったり、信じる宗派を馬鹿にしたりはしないよ、だってみんな同じ演劇の惑星の中に生きてるわけだから。

すげ〜〜〜
それたぶんあなたの人生で生み出し得る最高の格言だと思うよ〜〜〜
その言葉に救われる者たちがどれだけいることか〜〜〜
リアル聖人〜〜〜
と、わたしは思ってしまう。

彼の作品は割と好きだ。古き良き劇団森、らしい。わたしは劇団森ではないけど、劇団森が好きで、彼が馴染める劇団森は良い団体だと思う。

病むとまじでヤバい奴だし、煙草はやめられないし、変な役させるし、「やっぱり立ってる分にはいいけど動くとだめなんだよね」と言ってくるし、信じてる神様は違うけれど、私は結局彼はすごい奴だな!と思う。愛。世界中の演劇人に、彼を愛する権利を享受してほしい。

Private Creator’s File 01
M.J, Japan (1995-)

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