お友だち、まちまち

わたし、友だちが少ない。というか、「グループでの友達づきあい」が苦手な傾向にある。そう気づいたのは中学生くらいだったかもしれない。

中学生の頃、Aちゃん、Bちゃんと3人組で仲がいい時があった。でも、明らかに私とAちゃん、私とBちゃんよりもAちゃんとBちゃんの間柄のほうが仲が良くて、「加えてあげてる感」があった。ふとした時に見下されている気がしたり、AちゃんとBちゃんが「私たちの方が仲良いもんね♡(しかもその絆は私をグループに加えることでより強固なものとなっている)」という雰囲気を出してきたりすることは、わたしをとても居心地わるくさせた。でも、ひとりになるのは怖いから、ずっとそのグループで「気づいてませんよ」の顔をしていた。そういうことが中高の中で何度かあって、グループでの交友関係に苦手意識を抱いていたかもしれない。

そんな経験があったからなのか、大学生以降のわたしの交友関係は基本「一対一」になった。サークルの友だちとか、グループで仲の良いパターンも無いわけじゃないけれど、それ以上に2人で出かけたり、話をすることが多くなった。

でも、たまに5-6人くらいで「いつめん女子会」とかしてみたいんだよね！ホテルの大きい部屋でパジャマパーティとか！お揃いの浴衣で温泉街歩いたりとか！トイレのデカい鏡でひとかたまりになって自撮りしたりとかさ！なんだか留学時代を思い出す……(留学生同士はつるみがちの法則)
あと男女混合でシンガポール旅行とかね！男女混合の旅行、最後にしたのゼミ旅行とかかも(男子1,女子7のジェンダースタディーズゼミだったからもはや男女混合とも呼びがたい？)。

わたしの基本的な交友関係には「バカ笑いする瞬間」が少ない。2人であんまりバカ笑いすることないし。いや、常に笑ってるけどね！でも、別に2人でいるときに死ぬほどふざけ倒したりしないじゃないですか、複数でいる時と比べて。バカ笑いのある交友関係に惹かれる時があるんだよな。

あと、やるつもりも予定も無いけれど、一対一の友だちしかいないと結婚式が気まずそうだなと思った。普通、仲良しグループの子達って同じテーブルについておしゃべりできるじゃん？でもわたしは個人個人としか仲良くないから、テーブル知らん人だらけで会話弾まなくて間がもたないんじゃない？！とか思っちゃう。友達複数で余興とかもできないもんね。まあ、あれは無償の労働だからあまりしてほしい！とは思わないし、そんな瑣末なことのために無理やり仲良しグループを作る必要はないと思うけれど……それでもなんか、無いものねだりで気になっちゃうんだよね。

こんなふうにグループの交友関係に対して憧れと嫉妬の気持ち渦巻いているわたしだけれど、グループの中で発生する「役割」というものがわたしはすこし苦手だ。リーダー役、リーダーの一番の親友、お笑い担当、天然担当……グループの道化役や仲間はずれ枠になるのも、そういう役まわりの人がいるのもちょっと悲しくなってしまう。みんなも多かれ少なかれそうだけれど、受け入れながら生きているんだろう

そう、グループだとどうしても自分の立ち位置、期待される振る舞いかたが気になってドキドキしてしまう時がある。今わたしがグループで集まる時は、元々別の仲良しグループの人たちが「なんかもっと大人数で集まりたいな〜あっ皆みっきー知ってるよね？今日呼んじゃう？」みたいな時が多いかも。あーそういう理由で今日はわたしもいていい日なんですね、安心！って思って参加してるふし、あります。こっちが考えすぎなのは重々承知なのですが！そんなことでどきどきするくらいなら2人で服選んだりアフタヌーンティー行っておしゃべりするのが楽しいでしょ、ね！(開き直り)

私の母親もこういうタイプなんだよね、たぶん。高校時代の友だちとも、ひとりとしかほぼ交友がないみたい。幼稚園や小学校時代、「ママ友と会いながらお互いの子どもを遊ばせる」みたいな会があった時も、3家族以上が集まることは無かった。遺伝子に「あなたはグループ交際が向いていませんよ……」と刻み込まれているんだと思う。それならそれで、いい。

ただ、一対一の付き合いが多いことで感じる大きなデメリットが２つある。それは「そこまで仲良くないけどグループではよく会う子」みたいな立ち位置の友人がいないこと。タイプは違うし2人じゃ出かけないけどよく会うんだよね〜って人がいないから、自分の考え方とかが狭まっちゃうような気がすることがある。本当に気の合う人としか会ってないってことだもんね。もうひとつは、連絡が途切れたらそれっきりになりがちだということ。複数で連絡を取っていて、グループの子誰かしらと会っていたら、数年来会っていなかった子ともまた連絡を取り合うのは容易だと思う。でも、私は一度数年連絡が途切れるとなかなか連絡しづらくなってしまう。なんか、あんなに仲良かった時期があるのに、もったいないな。

気持ち悪いのは百も承知だけど、好きな友だちが人生の数時間をわたしだけに割いてくれることが尊いと思った！