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The Beatles デビュー60周年! 前編

イギリスの世界的ロックバンド、ザ・ビートルズが、今日でレコードデビューから60周年の節目を迎えました!

約7年半の活動期間中に213曲を発表したビートルズの、記念すべき1曲目がイギリスで発売されたのが、今から60年前の1962年10月5日でした。

ここでは、前編・後編の2回に渡って、そんなビートルズの1枚目のレコード、そして、そこから始まったビートルズの60年の歴史を見ていきたいと思います。


偉大な4人の はじめの一歩

1962年10月5日、あるレコードが、イギリス中のレコード店に並べられました。それも、ほぼ無名と言ってよかったマッシュルーム・カットの4人組のシングルが。そのレコードこそ、その後60年にわたって世界中の人に愛されることになる『Love Me Do』でした。

このとき、B面に収録されたのは『P.S. I Love You』でした。

リリース当時のパッケージ


『Love Me Do』豆知識!

  • ジョンの曲?ポールの曲?

クレジットは「レノン=マッカートニー」となっていますが、これは、ジョンとポールがデビュー前に交わした約束によるもの。どちらが作った曲も、このクレジットで発表しようと決めていたんです。

それでは、『Love Me Do』はどちらによる曲なのでしょうか。
基本的には、ポールが書いた曲です。ただ、ジョンがまったく関わっていないという訳でもないようで、ジョンは、ミドルエイトの部分を書いたと言われています。

ちなみに、B面の『P.S. I Love You』はポール単独による曲でした。


  • デビュー曲は別の曲になる予定だった!?

1962年の6月に、ビートルズはジョージ・マーティンというプロデューサーと契約を結びました。この人は、デビューシングルとして外部の作曲家によって作られた『How Do You Do It?』という曲を、ビートルズに対して薦めました。
現在の私たちが見ると、外部から提供された曲を薦めるというのは少し違和感があるかもしれません。しかし、当時は作曲家とアーティストが協力してレコードを作るというのが一般的だったため、彼は別にビートルズを甘く見たりしていたわけではありませんでした。

これに対し、ビートルズは一応レコーディングをしましたが、不服そうな顔をしていました。その理由は、「自分たちのオリジナル曲でデビューしたいから」。これを聞いたジョージ・マーティンは、ビートルズに自作曲を演奏させます。そして、出来に満足はしなかったものの、その曲でのデビューを認めることにしたんです。

こうして、無事に『Love Me Do』がデビュー曲に決定しました。


  • 同じ曲が3バージョン!?

実は、この『Love Me Do』には3つのバージョンがあるんです。といっても、曲の構成や歌詞などはどれも同じです。
では、何が違うのでしょうか。それは、ドラマーです。

まず、1つ目はピート・ベストという人がドラムを叩いています。
聞き覚えのない名前かもしれませんが、実はビートルズのデビュー前にドラムを担当していた人なんです。

では、そのバージョンを聴いてみてください。

なんだか全体的に頼りない感じがしますよね。
ポールの震え気味のボーカルに、ジョンが吹く心細いハーモニカ。そしてなにより、散漫なドラミング!!

このドラミングをジョージ・マーティンにダメ出しされ、ビートルズはピート・ベストを解雇することにしました。
そして、以前から親交もあって、バンドに入れたいと考えていたリンゴ・スターという人物を、他のバンドから引き抜くことに成功しました。

この人がビートルズに加入し、次なるレコーディングが行われることになります。彼はいったい誰なんでしょうか?


この続きは後編で!



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