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農ファッション農ライフ no fashion no life vol.19
life is one time。
なんとなく生きていても時間は過ぎ、そして使命を生きていても時は過ぎる。
時間はみんなに平等なようだ。
じゃあどんな時間を送りたいか?
何を生業にして、何処に住むのだろうか。
lifeにはnoは無い。
lifeは、自分自身で選んでいる、自分自身そのものだ。
太陽と風に焼けた肌。
森と川と海を繋ぐ肉体とスピリット。
「ワイルドでいようとしている訳ではない。」と語るワイルドなその人のlifeは、自然とか野生とか生とか、、、なんてゆーか半端じゃない、そうゆう剥き出しの感覚と共にある。
(有)もくせい・静岡県富士宮市ナチュラル・アクション・アウトドア・ツアーズ代表、佐野 文洋さん。
自らラフティングのガイドとして川へ。
森を整備し、木を加工し、製品までを創り出す森林業で山へ。
桜えび漁もすれば、ウィンドサーフィンは元プロの海の男でもある。
「肩書き」ってものが何だか小さなことのように思える程野性味に溢れた彼のライフとファッションに今回は迫っちゃうyo!!!
もちろんコチラは農業系ファッションcheck one two!
「農業」という括りの中には「林業」も含まれている、ということなので心配無用!!
・(有)もくせい/佐野 文洋/fumihiro sano
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・帽子 husqvarna
・ブルゾン patagonia
・Tシャツ patagonia
・パンツ patagonia
・シューズ husqvarna
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patagoniaはスピリッツを製品化している数少ないアパレル
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文さんはオシャレな人だ。
アイテム選びにこだわりがあるし、自分に似合うものを知っている。
でも「ファッションの人」では無い。
「死ぬ気でやってる奴らとの違いはお前さんが心の中で一番分かってる。」ってのは私の好きなラッパーの言葉だが、ホンモノだな、って思える人間って知るかぎり何人いるだろうか。
「ホンモノ」の奴って何が違うって、死ぬ気でやってる奴なんじゃないのか、って思う。
それはきっと使命を生きてる人間ってことなんじゃないか。
仕事にしても、遊びにしても、洋服にしてもそこに何かしらのスピリットが注入されているのが佐野 文洋なのだと話を聞いて思った。
ナチュラルアクション・アウトドア・ツアーズでも取り扱っているpatagoniaを着ているのは、そこにpatagoniaの哲学があるから。
アパレルで世の中を変えるべく動き、地球は私たちの故郷だと謳うpatagoniaのブレない精神をリスペクトしている。
文さん着用のブルゾンは実用性ありきの環境に対応する雨や風を通さないGORE-TEX素材のもの。
新品のブルゾンも森で作業するときに着る。
着るってゆうか、着倒す。
汚れちゃった~ぴえん、とか無い。
自然の中で働く男の姿は、森のグリーンやブラウンとミックスされて朱色の椿の花のような鮮やかさを放っていた。
胸元のペンダントは知る人ぞ知る富士宮の重鎮、青木クリニックで処方されたものを文さん流にかっこ良くアレンジしたもの。
ちなみに私もこのペンダント、、、というかカード持っております。
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パンツもpatagoniaのもので、ワークタイプのものを愛用。
太いチョークをサイドポケットに入れておいて木に印をつけるのにポケットが沢山あるワークパンツは便利なようだ。
「靴はソールで選ぶ」文さん。
山をガシガシ登ったり、降りたり、、、こりゃあ半端な靴じゃぁ入れない領域!!
思った以上に山は滑るし、もちろん補装なんてされていない場所。
文さんの好きな、かむあそうトライブスの「度々、足袋を履く旅に」の中でも「スパイク足袋は俺にはまだ早いが~♪」なんてフレーズがあるよね。と話してくれた。
この日浮かれたかっこうで同行しなくて良かった、、、と思った私である。
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冬場の山の寒さは言わずもがな。
ニット帽は絶対に外せないアイテムだが、このニット帽はスウェーデンのチェーンソーメーカーhusqvarnaのもので激渋なチョイス!!!
亡き父上の形見のニット帽だ。
今回はあくまで「山」バージョンの森林ファッション。
海や川だとまた趣が変わってくるのだろうけど、全てに共通するのはno underwearってことらしいよ☆
・森林業
「林業」ってゆうのが普通。
そこに「森」を付けた「森林業」というのが文さんの山仕事の代名詞だ。
「森」であり、「新」とも捉えられる木と光と空気と水を司る、長い年月ありきの自然というものを整えるどデカい規模感の仕事だ。
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元々は父上がやっていた林業という仕事を今では文さんが指揮をとっている。
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10代の頃は田舎が嫌だったこともある、と語ってくれるその言葉に勇気が沸く。
若者よ、外へ出るのだ。
挑戦して自ら道を切り開くのだ。
いや、別に切り開けなかったとしてもいいんだ。
人生くそなことも多くてマジ病むぜってのが正直なところ。
でも腐んなきゃなんとかなるし、自分の糧になるのは結局自分の努力でそこは自分を裏切らないってことは確かだと思う。
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伐採は山にとってとても重要なことだと知った。
荒廃した山は木々が荒れ、光が差し込まず、空気と水が流れない。
手をかけないことが自然な状態なのだろうか?
「自然」とは放置することにあらず。
他の植物の成長の妨げとなる木を整備し、光を取り入れ、生きるべき植物の光合成を促進させてやる。
空気と水は流れ、山に循環が生まれる。
それはつまり自然がより良い状態でいるため。
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切った木で製品を生み出す加工の分野も本格的にやっている。
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伝統建築の役物や船の構造材やサーフボードのブランクス、建具や家具の柾目材、薪、最終的にチップはヒノキのビールの副原料や堆肥になってまた生きる。
めくるめく循環の流れを作り出す、森林業。
それは古くからやっていることを新たな視点で循環させる新林業なのだ。
話を聞けば聞くほど無くてはならぬ仕事だと、この仕事に対して知らないことの多さに驚いた。
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子供の頃、水は売られていなかった。
でも今では普通に売ってるし、水を買うってことに対しての疑問なんか無い。
じゃあこの先空気が売られる時代になったらどうか?と文さんは言った。
文さんとの会話の中で、地球のちょっと先を想像してみた。
空気が売られる。
その未来は想像可能な未来でギクリとした。
山の空気はさぞかしロイヤルスウィートなお値段がつくことだろう。
この日、1日さんざん動き回ったが不思議と脳と身体のリフレッシュ感が高く、あれは山の空気のせいじゃないだろうか、、、とロイヤルスウィートを恋しく思った。
・ナチュラルアクションアウトドアツアーズ
文さんはラフティングのガイド25年目。
急流河川救助のインストラクターは18年。
静岡県消防学校の講師も今年18年目になる、頼もしすぎるアニキだ。
ナチュラルアクションでは、ラフティングを始めとする自然の中での遊びをガイドしている。
拠点となる場所は日本三大急流の1つが流れる富士川のたもと、富士宮市内房にある、ログハウス。
「憧れの山小屋」スタイル!しかも大きめ!のこちら。
ボルダリングウォールあるし、中にはめっちゃいいカンジの薪ストーブとキッチン。
屋外にはステージ。
え?なんでココにバスが?だってココ建物の2階じゃん!と驚き満載遊び心満載の夢のスペースなのだ。
全てのことがこりゃ半端じゃ出来ないだろ、ということばかりでそこに文さんのホンモノスピリッツをビリビリ感じるパワースポットとなっております。
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やるも自分。
やらぬも自分。
使命を生きているかどうかなんて私にはまだ分からない。
でもどうせならホンモノの仲間入りをしたいと思わずにいられない、そんな生き様を教えてもらった。
Get up stand up!
Stand up for your right!
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