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アメリカ大統領選とSNSの影響力

こんにちは!Beatマーケティング戦略部です。今回は、ドナルド・トランプ氏の大統領当選を受けて、急遽「アメリカ大統領選とSNSの影響力」についてお話しします。


■選挙とSNSの強力な結びつき

今や選挙活動においてSNSの活用は欠かせないものとなっています。
候補者が自らの活動やパフォーマンスをSNSで発信し、短期間で広範囲に影響を与えることが当たり前となりました。

※筆者の体験談
筆者は名古屋出身で、中学生の頃、某K氏が選挙期間中に自転車で名古屋中を駆け巡りながら演説をしていたのが印象的でした。
当時まだ有権者ではありませんでしたが、このようなパフォーマンスも、SNSが普及する前の「印象付け」の手段だったと思います。

ここからは、トランプ氏のSNSキャンペーンの事例をいくつかご紹介します。

■逆境を右拳へ

2024年7月13日、ペンシルベニア州で行われた共和党の選挙集会で、トランプ氏が演説中に狙撃されるという事件が起きました。
彼は右耳を負傷したにもかかわらず、星条旗を背に「Fight!」と叫びながら拳を掲げ、その姿がSNSに投稿されると瞬く間に拡散されました。

トランプ氏暗殺未遂?!

この姿勢に多くの支持者が感銘を受け、彼の強いリーダーシップのイメージがさらに強化されることとなりました。

このようなパフォーマンスがSNS上で広まることで、トランプ氏のキャラクター性が際立ち、支持者にとってはまさに「運命の人」として映ったのです。

■トランプ氏、大好きなマクドナルドで一日バイト

2024年10月20日、トランプ氏が選挙活動の途中でマクドナルドに立ち寄り、エプロン姿でポテトを揚げる姿がSNSで話題になりました。

この行動は親しみやすさや庶民性を感じさせ、多くのユーザーがSNS上で取り上げたことで一気に拡散されました。さらにAIで加工されたフェイク動画まで登場し、ポテトを焦がす失敗シーンやコラージュが広がるなど、ネットミームとしても盛り上がりを見せました。

こうした「ネットミーム化」により、トランプ氏のキャラクターが一層印象に残りやすくなり、結果として支持率向上にも貢献したと考えられます。

■カウンターユーモア

さらに、トランプ氏はバイデン大統領がトランプ支持者を「ゴミ」と表現した発言を逆手に取り、ゴミ収集車に乗る姿をSNSに投稿しました。

このユーモアある反撃もSNSで話題となり、支持者層以外にも彼のユーモアや人柄が印象付けられることになりました。

■ミームのパワーがもたらす影響

SNSにおける「ミーム化」は、単なる情報共有を超え、候補者のキャラクターやメッセージを強烈に印象付ける手段として機能します。ミームにはユーモアや親しみやすさが求められ、一度拡散されると、候補者が有権者にとって「記憶に残る存在」となるための強力なツールになり得るのです。
トランプ氏のパフォーマンスがこうしたミームとして取り上げられたことが、その影響力と支持率向上の一助になったと考えられます。

※この他にも、裁判の訴訟費用で1億ドルがかかる、あるいは任期中のスキャンダラスな行動など、トランプ氏のキャラクターや大統領への返り咲きのストーリーとして、こうした「ミーム」や「パフォーマンス」が拍車をかけていると言えるでしょう。
一種のサクセスストーリーといいますか...(笑)

※SNSと選挙キャンペーンの歴史的な共通点
トランプ氏のSNS戦略には、歴史的なメディア戦略と共通する部分もあります。例えば、ジョン・F・ケネディが白黒テレビだった時代に、赤いネクタイを着用して「若々しく力強い印象」を与えたことが彼の勝利に繋がったエピソードとして知られています。
このように、時代を超えてメディアを活用した印象付けが選挙の勝敗を左右する重要な要素となっているのです。

■社内SNSへの応用

SNSでのインフルエンサー的な発信は、社内SNSにも応用可能です。例えば、ファシリテーター(進行役)が社内SNSを盛り上げる役割を果たすことはとても大切です。
社内SNSは、一般的なSNSのような「大海」ではなく「水槽」のようなもので、そこを循環させて濁らないようにすることが重要です。

社内SNSとは(イメージ図)

そのため、節度を保ちながら積極的に発言する姿勢が、社内活性化やエンゲージメント、業務効率化のベースになります。管理者による適切な運営も必要で、これにより常に「清潔な水槽」が保たれるのです。

社内SNS導入時には、ファシリテーターや管理者の選定が課題になることもあります。私たちBeat Communicationでは、社内SNS「Beat Shuffle」を通じてファシリテーターや管理者の支援や運営サポートを行い、企業内のコミュニケーションや一体感を促進するお手伝いをしています。

現状の社内SNSやビジネスチャットがうまく機能していないと感じている方は、ぜひ一度、私たちBeat Communicationにご相談ください。

社内SNS以外でのファシリテーション実績もございますので、詳細は以下のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください!