快適住まいのかたち|空き家ファイル
こんにちは!ベアラボ事務局の菅原です。
下川町の空き家の総合相談窓口をしています。「空き家ファイル」シリーズでは、空き家の物件や購入事例を紹介します。
「住まないと家は痛む」とはよく聞きますね。家は住まなくなってしまうと、一気に老朽化が進むといわれています。
建物内は換気・水道やガス管の使用がないと湿気や熱膨張などで劣化・腐食しやすくなります。
また、下川町は夏は30度以上、冬はマイナス30度以下にもなる気候や温度変化が大きな土地です。雪の重み、そのものでも建物へのダメージが大きくなります。
住まなくなった家だからこそ、様々な対策を取らなければいけません。特に木造住宅はこまめな管理が必要です。
同じかたちの家が建ち並ぶ
今回は下川町に数件ある、昭和50年代頃の同じかたち(間取り)の物件をご紹介します。
なんと、同じ大工さんが建てたそうです!どおりでコピーしたような建物たち。
今月の空き家ファイル(売約済)
間取りは4LDK。土地と建物を含め価格は200万円。
こちらのお宅は約10年ほど空き家となっていたそうですが、とても状態が良くてすぐに住めそう。
近くに住むご親戚の方が、犬の散歩がてら週2〜3回こまめに見回り管理をされてきたそうです。
屋根の雪はお隣さんの家屋や通行人への被害が懸念され、一度に滑り落ちないよう雪止めをしてあります。冬場の窓の雪囲いや、庭木の手入れもしっかりとしてあります。
空き家用語の紹介:生垣(いけがき)
そもそも生垣とは、敷地の境界に塀の代わりに植える植栽や樹木のこと。
道路から住居内が見えないように目隠しになり、隣家や道路に隔たりをつくり、自然と景観に溶け込みつつ、何気なくプライバシーを守れます。
また、冬場は除雪した雪を家に押しあてられないよう守る役割もしてきました。
たまにある困りごと:駐車場
昭和の時代まであったJR名寄本線が廃線になり、現在の移動手段は車がメインとなりました。
昭和50年代以前の住宅には庭園があっても駐車場がないというケースがたまにあります。
せっかくの生垣ですが、なんとか駐車スペースを確保しなくてはなりません。ところが、さすが森林(木材)の町。下川町ではユンボなどの重機を扱う業者さんが多数あります。
次の持ち主さんも知り合いの方に頼み、生垣を整地し駐車スペースを確保するとのことでした。あーよかった!
これまでずっと管理をされてきたかたも、次の方にバトンが渡され、肩の荷が下りほっとしたご様子でした。
これからの暮らしや住む方のご希望に合わせて、つくり変えることも、楽しんでいきたいですね。それではまた!
text:Mutsumi Sugawara
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