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トレーニングジム「フィットネス シモッカ」から下川町へ恩返しを / 遠藤 和之さん

下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただくコーナー。今月は町内で本格的なフィットネスジムを運営している遠藤和之さんです。


僕は下川町生まれで、子どもの頃は下川のスキージャンプ少年団に所属し、ジャンプ選手を目指していました。当時から勉強よりスポーツが好きで、下川の高校を卒業して名寄市のスポーツ用品店「ミヤザキスポーツ」に就職し、現在は社長をしています。


 若い頃は接客することが多く、いろんなスポーツに携わっているお客さんと用具や試合結果についてよく話していました。スポーツはどうしても勝ち負けにこだわりたくなるけど、練習やトレーニングを重ねたこと自体にもとても価値があると思っているので、今もその話をすることもあります。
 
お客さんは下川の人も多くて、優しく育ててくれたし、現在もお世話になっています。だから地元である下川にはいつか恩返したがしたいとずっと思っていました。「下川に何があったら喜ばれるか」と考えた時に、地域のみなさんがいつまでも健康で過ごせるための施設があったら良いなと思い『フィットネス シモッカ』を2023年の7月にオープンしました。名前は「下川町を楽しもうか!」からつけていて、イメージキャラクターも作ったんですよ。


 
僕が子どもの頃から下川にはとても気さくで優しい人が多く、人口やお店は当時より減ったけど、人の良さは昔から変わっていない気がします。先日「フィットネスシモッカ」の1周年記念イベントを開催した時も、多くの地域の人が集まってくれて、とても嬉しかったです。
 
現在、うちに通ってくれているお客さんは、アルペンスキーやジャンプの全国選手、主婦、健康意識の高い高齢者などです。一番高齢な方は80代なんですよ。利用してくれるお客さんの理想の体づくりや健康増進の役に立てるように、継続して通っていただける仕組みをスタッフと思案しています。


あとはせっかくマイナス30度近くまで下がるような地域だから、スキージャンプ以外のウィンタースポーツにも親しめるような環境が、もっと充実したら良いなと思いますね。例えば歩くスキーなら、初心者でも始めやすいし雪の楽しさも感じてもらいやすいと思うんです。「フィットネス シモッカ」の運営だけでなく、地域の人たちと下川町の暮らしを楽しめるようなことを作っていきたいなと思っています。

Interview:立花 実咲


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