町ごと好きになれる場所を求めてたどり着いた / 小俣 雪菜さん
下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただくコーナー。今月はずっと好きだったものづくりを仕事にしている小俣雪菜さんです。
下川町に移住する前は実家の山梨に住んでいました。
東京にいたこともありますが、実家でも東京でもない場所に行きたいと思っていて。
仕事と住む場所を見つけるだけでなく、暮らす地域ごと好きになれるエリアに住みたかったんです。
北海道であることにこだわりはなく、情報収集している中で参加したオンライン移住相談会で下川町を知りました。他の自治体の方ともお話しましたが、下川が一番印象に残って。
ずっと好きだったものづくりに打ち込める環境がいいなと思っていたところ、下川には木工芸センターがあることや、木工作家さんが住んでいることを教えてもらい、興味が湧きました。
下川に移住して半年くらい経ちますが、今は自分の無理のない範囲で理想的なライフスタイルを送れているなと感じます。
山梨や東京だと有料でしか使えないようなスペースも町内だと無料で、気軽に立ち寄れる場所がいくつかあるのも魅力です。
移住して間もない頃は特に、そこで絵を描いて過ごしました。仕事は、木工作家さんのお手伝いや町内の養鶏場の仕事を掛け持ちし、時間がある時は森を歩いたりイラストを描いたり。
木工の仕事は、ものづくりが好きだと町内の方に話をしたら、その話が転々と伝わって見つかりました。
知らない間に私のことを知っている人が増えて、声をかけられることもあって。自分のいないところで自分の話をされることに「ん?」と感じる人もいるかもしれないけど、私は特に抵抗がなかったです。
むしろ、そのおかげで仕事が見つかったり、人の輪にすんなり入れたなと感じました。
他にも野菜作りに挑戦してみたり冬は雪の中に車が突っ込んで動けなくなったり、慣れないことはありますが意外と苦ではなくて。
東京にいたら何をするにも時給換算したり、面倒だと感じたりしそうな除雪や草刈りも、下川に来たら不思議と抵抗なくできるようになりました。
ここにいると「自然体で生きているな」と感じますね。
Interview:立花 実咲