なんだか寿命が伸びた気がするよ|しもかわ人名鑑
下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただくコーナー。
今月は仕事で関わっていた下川町に移住し、木材を活かした面白いことを企む西川哲次さんです。(取材日:2022年7月)
せっかくだから好きなことをしよう
実家が名寄で、100年以上続く仕出しと鮮魚の店なのさ。
でも大学進学から家を出て。就職も東京の木材流通の会社で、僕は木材の目利きや価格交渉などを担当してたのさ。
その後、起業したり大失敗したり、波瀾万丈な人生の中で、木材関係の講習会で森の生活の麻生さんと出会ってね。
気軽に「下川に住んでみようかな」と言ったら「いいんじゃないですか」って答えが返ってきて。
定年になるし、せっかくだから好きなことをしようと思って、それまでの仕事を整理して、2021年の春から下川で暮らし始めたんだよね。
移住後も、周りに「もっと働けば」と声をかけてもらい、実家の会社で木材部を立ち上げたのさ。
ウッドショックなどで木材の価値が上がり、結果的にコロナ禍の影響を受けていた実家の事業も支えることができたんだよね。
自分にとって、下川に来たのは転機だったのさ。
好きな仕事だからこそ飽きがこない
やっぱり木の仕事は飽きがこないから。50年近く関わってきた木材に関わることを続けていきたいね。
例えば、下川の楢(ナラ)材で樽を作りたくてさ。
醸造用の大きな樽じゃなくて、贈答用や自宅にも置きたくなる手頃な大きさの樽。
その樽に隣町の名寄で作ったワインを入れて販売するの事業をやりたいんだよね。飲んだ後でも家に樽は残るから、またワインを注文してもらう仕組みを考えてるのさ。できたら面白いと思うんだよね。
人生の楽しみ方を知っている方が多い町
下川の人はお金に必着しない人が多いじゃない?別にお金がなくても、人生の楽しみ方を知ってる方が多いなって。そういう人とタノシモカフェで、年齢問わず話せることが楽しいね。
街中では見れないような面白い映画も上映するから、旭川にいる時よりも映画を見てるしね。下川でのびのび暮らすうちに、なんだか寿命が伸びた気がするよ。
Interview:小嶋恵実