下川町では起業支援を行っています
こんにちは!
シモカワベアーズラボラトリ、略してベアラボの事務局員、山本です。
今回は下川町の起業に関するサポート体制について取り上げます。
気になった方はお気軽に連絡くださいね。
また、ベアラボでは毎月、地域課題・移住者インタビュー・下川の取り組みや制度について紹介しています。
参加を迷っている方は活動まとめもありますよ〜
(本記事はほとんど無料で全て読めます。)
下川町はなぜ起業家支援をしているの?
下川町の産業の現状として、人口減少による担い手不足や、事業者の高齢化、後継者不足の課題があります。
特に、食料品や日用品を販売するお店など地域住民の暮らしに最低限無くてなならない業種については、後継者の確保や、業種の維持が急務となっています。
下川町は、このような地域住民の暮らしに必要となる業種を維持・確保しようと、1業種1事業所を目標として、2011年に起業家支援制度を創設し、起業する方へのサポートを行ってきています。
起業化にあたっては、もちろん乗り超えなければならないハードルは幾つもありますし、必ずしも事業化できるとは限りません。
けれど、どうしたら実現できるか、成果を出すことができるか、下川町は一緒に考える地域です。
起業家支援の内容は?
下川町民の起業家支援として、下記のようなサポートをしています。
【対象者】
・新たに起業する方(起業化促進事業)
・既に起業しており、新たな業種に進出する方(新分野進出事業)
【費用面】
【事業化サポート】
「下川で事業として成り立たせるためには」「この事業で暮らすためにどうしたらいいか」などのアドバイスを、下川町の商業について知り尽くしている「下川町役場 商業振興担当」より行っています。
申請に必要な事業計画書の作成をサポートしており、起業後も不安なことや困ったことがあれば、個別に相談に乗っていますよ。
ベアラボ事務局運営&下川町の移住総合窓口を行っている「タウンプロモーション推進部」では、商工振興担当の町職員も兼務しています。
移住から起業化等に向けた総合的な相談もできるので、お気軽に相談くださいね。
起業家支援を受けるまでの流れ
【新たに起業しようとされる方(起業化促進事業)】
町民対象で、起業を行いたい方を対象としています。
認定手続きは下記となります。
【既に起業しており、新たな業種に進出する方(新分野進出事業)】
この支援は現在の事業から業種を超えて挑戦される方を対象としています。
具体的には日本標準産業分類の大分類を超える業種に進出する場合です。
こちらの認定手続きは下記となります。
参考URL
起業家支援を実際に行った方について紹介します!
これまでの起業化実績は、
薪販売1件
工務店2件
惣菜・弁当販売1件
林業1件
の5件です。
この中でも2020年のコロナ禍に惣菜・弁当を販売する事業が立ち上がりました。その支援内容や現在の事業について記載しましたので、参考にしてください!
どんな人がコロナ禍ど真ん中で起業したの?
今回紹介するのは、町内で弁当屋を始めた矢内啓太さんです。
矢内さんは、8年前にUターンし、町内のお菓子屋さんに勤務する傍ら、町内飲食店とコラボイベントを開催したり、地域食材を使ったオリジナルメニューをイベントで販売していました。
2020年6月に、これまで働いていたお菓子屋さんを退職し、総菜や弁当の販売を行う「ケータのケータリング」を開業しました。
「ケータのケータリング」についてはこちらもぜひご覧ください!
ケータのケータリング│note
事業を始めようとするきっかけは?
長年続いていた町内のスーパーが閉店し、惣菜や弁当需要が町外の大型食料店に流れている現状をどうにかしたいと考えていました。
また、町の野菜をもっと町内で回したいという以前からの思っていた気持ちを重ね、お金も食材も町内に循環する仕組みを作り上げていきたいと思い、起業に踏み出しました。
伴走支援内容の詳細
申請の前に、町の担当職員と起業化について相談し、起業化計画書の作成に取り組みました。一次審査に向け、計画書の作成のポイントなどを伺いました。
計画書とプレゼン資料を準備し、審査委員会(二次審査)に臨みました。審査会では、起業計画書をもとに、ヒアリングとアドバイスをもらいました。審査員の中には、既に下川町内で起業した方もいます。専門的な意見のほか、起業家の先輩方から、「下川町だったらこのやり方がいいよ」など、身近なアドバイスももらうことができ、参考になりました。
起業から1年経って…
惣菜と弁当屋は、当たり前ですが経験したことがなかったので、探り探りの1年でした。妻と二人三脚で惣菜や仕出し弁当、オードブル、下川産の季節の野菜等を食材にしたメニューも販売し、赤字にならずにやっていけています。
町内のスーパーが閉店を機に考え、始めた事業ですが、1年やってみて、地域が必要としているところに飛び込めたかなと感じています。今後も地域にとって愛される弁当屋を目指していきたいです。