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アカシア
こんにちは。テディベアデザイナーの宮尾です。
5体のテディベアのうち、2体目をご紹介します!
生息場所:Routes*Roots(HP)さん
知る人ぞ知るハッピー六原のお向かい、松原通りを挟んで反対側の路地を北へ進むと、昔ながらの古民家が並んでいます。そのうちの一軒に、アパレルのセレクトショップを営んでおられるご夫婦がいらっしゃいます。
厳選された洋服やアクセサリーたちが所狭しと並べられ、一つ一つを丁寧に見ることができる静かな店内は不思議ととても落ち着く場所です。
私はお邪魔するたびに世間話やらで長居をしてしまうのですが、「あそこのお肉屋さん美味しいよ」や、「この間あそこのマスターがね、」なんて話をしながら、時にお花のお裾分けをいただくこともありました。
私がご夫婦とお話をしていて感じたのは、”生活”を丁寧に楽しんでおられるんだなぁという事です。
衣類も、ご飯も、インテリアも、ご自身が良いと思うものを選ばれていて、大切にされている。それがとても素敵だと思いました。
タイトルは「アカシア」
前述の通り、以前お裾分けと言ってディスプレイ用の切り花をいただいたことがあります。プレゼントではなく、お花のお裾分けをいただいたのは人生で初めてのことで、とてもうれしかったです。
日常生活にお花があるというのは、心が豊かになります。
柔らかい白色のフェルトと胸元の春を呼ぶ黄色い花の刺繡。きっと見る人の心も優しい気持ちにさせてくれるでしょう。
制作について
本体で使用したのは厚めのフェルト生地です。これはテディベア用のグラスアイをオンライン注文した時に梱包材として使われていたものです。
また耳・鼻・尻尾は、難あり品で毛抜け落ちてしまうモヘア生地から抜いた毛を、羊毛フェルトの要領で刺して付けています。
なぜこういった材料の再利用をしたかというと、ご夫婦は店内の什器に古材を使用されていたり、モノを無駄にせずに活用することに興味があると仰っていたためです。
全体的なデザインは、まずリアルな熊にならないようにし、商店街へ買い物に行くストーリーも可愛いと思ったので自立できる足の形にしました。
胴体の刺繡も、あえて時間がかかる ”左右を縫い合わせ、表に返したあとから” 手刺繡を施しています。
テディベアでよく刺繡される口はあえて付けていません。
表情を決めてしまうより、見るたびにテディベアのアカシアが違う表情を見せてくれる方が生活に寄り添えると考えたからです。
素朴ながらも豊かに。シンプルだけれど丁寧にデザインしました。
bonon kyoto(HP) さん
ご夫婦が少し離れた場所(河原町五条下がる)で運営されているカフェ&ギャラリーです。
そこではアパレルだけにとどまらず様々なアート作品やテディベア(!)作家さんの作品を展示販売されることもあり、紹介しきれないので是非リンクからHPをご覧になってください。