北アルプスツーリング 8
燃料探しの旅
山小屋の朝は早い。翌朝、あれほど降っていた雨は上がり朝靄の中快晴となった。他の部屋の客は隣の中国人家族を含め既にチェックアウトした様だ。
あまり早くても迷惑かと思ったが杞憂だった様だ。もう一台、泊まっているバイクのオーナーはまだ出発していない様だけど。
荷支度を済ませて、一晩の礼を告げて朝6時過ぎ出発した。
今日の予定は諏訪近くの高ボッチ高原に行くこと。あとは適当に・・どこか温泉でも浸かって帰ろうか。 先ずは自分とバイクの燃料を入れなくてはならない。昨晩調べた結果一箇所だけ朝7時から営業している給油所が小木曽にある。
そのまま松本まで行ってしまえば24時間営業のスタンドは有りそうだけどそのまま高速に自動的にのってしまいそうであまり面白そうでない。
そこで梓湖を南下して野麦峠を越えるルートを選んだ。大体50kmほどのルートで計算だと100kmくらいは走るらしいのでなんとかなるだろう。
朝靄の中を走る。まるで雲海のよう。
地元の車だろうか、濡れた山道を結構なペースで後ろから追いかけてくるのに少々ハイペースで先行する。濡れた路面、寝起きですぐ。中高年リターンライダーの事故ってこういう時に起きるのかもしれない。
木曽村を抜ける途中に縁結神社という小さな神社に出会った。小さい神社ではあるものの国内屈指の強力なパワースポットらしい。
駐車場から山道を歩いて登って行った先に本社はあるらしく、そこまでするのは面倒だなと行くのはやめてしまったがそういうのを面倒に感じたり、既に縁のあるものを結んで、新しい縁とは関係ないのかもしれない、なんて思っちゃうから縁遠いのかも。
木曽路は山の中にある
そんな言葉を思い浮かべながら朝7時から営業している小木曽の小さいガソリンスタンドに辿り着いた。この辺りのガソリンスタンドは9時以降から営業しているところが多く、さらに日曜休業が多い。 このガソリンスタンドも休日は8時からと遅くなる。
値段の表示が無いので念のため20Lだけ給油。案の定20円ほど街中のスタンドより高かった。まあ満タンの30L入れた所で600円ほどしか変わらないから・・・いや600円は大きいよ。
今度は私の燃料補給だ。
もちろんコンビニなんて無い。ただこの先中山道沿いには道の駅がかなり並んでいる。道の駅ならお蕎麦とかあるんじゃ無いかと淡い期待を抱いた。
最初は道の駅 木曽川源流の里きそむら
残念ながら売店はまだ営業していなかった。
道の駅 奈良井 木曽の大橋
ナビの誘導で奈良井宿に辿りつくも、駐車場(有料)に係員は当然まだ誰もいない。見どころの旧宿場あとの旧中山道は車両の進入が禁止されているけど駐車場に停めるのも迷惑そうだし第一お腹が空いている。 ささっとSLの写真を撮って道の駅 木曽の大橋に移動した。
木曽の大橋に到着したけど、駐車場とトイレしかない。本当はこの先道を外れて奥に進んだところに道の駅の本体がある事は通過してから気がついた。
道の駅 木曽ならかわ
ここでも朝ごはんは無理そう。道中、さすが中山道、トラックドライバー向けの食堂を何軒か見かけたけど廃業していたり臨時休業だったり営業時間外だったり。
大丈夫かな、我が国の物流は?と朝ごはん問題から政治経済に発展してしまうのだった。