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北アルプスツーリング 1
プロローグ
今年の夏休みは九州へツーリングに出かけたいと思い色々情報を集め始めた。何故九州に?と言う話はまた別の機会に書きたいと思う。
しかし、毎年の事ながら夏休みの日程が確定する頃には長距離フェリーの予約はほぼ埋まり、行くとすれば高速を使って自走するしか無さそう。
若い頃なら青森まで走って予約無しで北海道に渡ったり、高知まで1日で走ったりしてはいるけど、もう気力体力共に不安しか無い。
昨年は東日本大震災の遺構巡りと蔵王に一泊二日で出かけた際に意外と大丈夫だと言う自信みたいなモノは感じたのだけど。
そんなわけでこの酷暑の炎天下にいきなり長距離ツーリングは不安なので夏休みに本当に旅立てるのか、違う意味で旅立ってしまう心配は無いのか実証すべく一泊二日で北アルプスに向かう事にした。
夏休みの練習として北アルプス行きを選んだのは日中の甲府盆地の灼熱地獄に耐えられるか、と言うのもあるけど日光など北行は天気予報があまり良くなく、北アルプスのある松本や長野も雷マークがつく微妙ではあったものの、初日の日曜日はまあ、大丈夫、二日目の月曜日は正午までに関東圏に戻れば大丈夫だろうと判断。
優柔不断な私は宿の予約を土壇場の前日の夕方にとるのであった。
キャンプにするか宿にするか迷ったものの今回ライダーハウスに泊まる事にした。ライダーハウスとは雑魚寝の木賃宿。もう北海道で泊まったのはかれこれ30年近く前の事だ。雨風しのげるけど寝具は基本的に自分持ちなので寝袋持参が大方共通な所。その代わり安い。安いと言うのは万一キャンセルしてもお財布にやさしい。
仕事終わり、いそいそと支度をする。4時起きで4時半に出発すれば8時頃には松本に着くだろう。6時間睡眠として10時には寝ないと駄目だな。
結局11時頃まで支度にかかってしまった。
いざ出発
朝4時に目覚ましが鳴る前に起きてしまった。正解には目覚ましが鳴る気配で起きた、というべきか。
当初の予定だと4時起きて4時半出発の予定だったけどなんだかんだで5時出発になってしまったのはまあ、想定内。
出かける間際に机の上にあったカメラマウントについてきたドライバー型キーホルダー、ガムテープ、そして着替えの予備にカーゴパンツを持って行くかちょっと迷う。これが後々フラグだった事に気づかずに。
一応、幹線道路とは言え普段と違い静まりかえった空気に暖気はおろかエンジン始動すら躊躇う。全て身支度と荷物を整えて、走行ログアプリを起動させてからエンジン始動、と同時に走り始めた。