ROSSOの名曲シャロンを今さら考察
この名曲に出会ったのは中学性の時だったと記憶しています。まだまだガキもガキであった筆者はこの悲しくも熱いメロディとチバさんのボーカルにすっかりやられて一時期狂ったように聴いていました。
しかし歌詞の意味はとんと分からず何回聴いてもピンと来ませんでした。ただ何となく冬の星になれたら素敵だよな…とかシャロンってどういう意味だろうとか考えていました。
それからこの曲に触れることもほとんど無くなり、高校生になってからは時代はロキノン系邦ロック、青春パンク、ラップが全盛だったのでそちらに傾倒していきました。
そして時が経ち自分もいい歳になった時にチバさんの訃報が飛んできました。憧れたロックスターの逝去に最初は信じたくない気持ちでいっぱいでしたが、自然と「シャロン」を思い出し気づいたら中学生時代の様に狂ったように聴いていました。
”この曲を理解したらチバさんの考えを理解できるかもしれない”みたいなよく分からないことを思っていたと思います。しかし何回聴いても中学生時代と変わらずよく分かりません。
歌詞が難解で理解するのが難しく、チバさんもメロディに合わせる為だけに書いたのかななんて思っていると、急に考えが浮かんできました。それは自分でも驚くほど急にです。ここにその筆者自身の歌詞解釈を書いていきます。
クリスマス前にひどいことがあって
思い出すことは昔の良い思い出でそれに自分が撃ち抜かれる
あまりの悲しみに現実と思い出がごっちゃになっている
現実を受け入れられなくて車で走行中にカーブを
まがらずにそのままぶつかりたいと思って手を離した(おそらく一瞬)
穏やかな子守歌も意味をなさないくらい悲しみの雨が降った
冬は乾燥して澄み渡った夜空には星空が綺麗に見える
そんな時はシャロン(憧れの人とか花?)のように美しくなれたのかと自問自答する
時々思うと反芻して自分に言い聞かせている
月から抜け出す(かなり大変なこと、何かに囚われている?)
透明な温度(解決策はなにもないと感じながら透明な温度の様にあり得ないことがあるなら教えてほしいと思っている)
解決する何かが心の底からほしいと思っている
憧れにの人がそれをくれるなら
地下鉄のメロディなんてだれも気にしていないが
余計なことを考えている時ほどそういうメロディに気づくもの
悲しいとうさぎは死ぬ そんなことは分かっていたのに気づかなかった
冬は乾燥して澄み渡った夜空には星空が綺麗に見える
そんな時はシャロン(憧れの人とか花?)のように美しくなれたのかと自問自答する(ねぇと呼び掛けているからより切実さを強調している)
時々思うと反芻して自分に言い聞かせている
夢で見たようなな素敵な光景を妄想で憧れに話している
愛想を尽かして自分から離れてしまった女の子は今頃
茶髪のやつと仲良くやってるだろうと諦めにも似た絶望を感じている
総括
筆者の解釈では、この曲は冬のクリスマス前に彼女に振られてしまった
男の悲しみを描いた曲であろうと思います
男女変わらず恋人の季節前に振られてしまうのは堪えるでしょう
日常生活を送っていてもふと命を投げ出すような絶望を感じていてこの悲しみから抜け出したいから冬の星のような美しいシャロン(憧れ)になりたいと弱々しいが強く思っています
それは一般人でも思う、○○にみたいに○○だったら振られなかったのかなと自問自答を繰り返すのと同じ
この悲しみも願望も叶うことが無いことなんて分かってはいるが、ありえないことを願って渇望している
男女関係の失敗から深く絶望していて救いを求めて憧れを渇望している…
これは凄いですね。このような曲は古今東西たくさんあるのですが、ここまで詩的で深く書き上げられるのはチバさんしかいないでしょう。独特な世界観でもってこの悲しくも熱くて冷たい雰囲気は他に無い魅力がああります。
筆者も当然こんな悲しみは慣れっこですが、思い返してみるとシャロンの主人公と全く同じ思考をしていたと思います。そう思うとチバさんも同じような想いをしたのかたと考えて勝手に親近感が湧きました。
更に好きになりました。ありがとうチバユウスケ。