20191019:カルティエ、時の結晶展


新素材研究所による展示に魅せられてしまった。

急に訪れる暗闇のなかにあらわれる、やわらかな光の筒。
序章、第1章は薄布で作品がくるまれており、闇とあいまって静寂な空間に一気に引き込まれた。

第2章はフォルムとデザイン。
天井高い広大な空間に突如現れる切りだし石の台。異世界に入ったような

ちょっとわくわくしながら足取りを進めていくと輝きをはなつジュエリーや時計たち。影からその繊細さを深く知ることができた作品もあった。

第3章はユニヴァーサルな好奇心。
今までの展示に加え、コンクリートの大きな船のような展示台の窓からのぞきこめる作品たち。とりわけ光の調節が作品間で違いがあり、光の表現を楽しむことができた。

全体を通して
作品の台の素材も様々なものが使われており、とりわけ木のトルソーが美しい。台の素材が取り込む光がカルティエのジュエリーを更に輝かせている。また、よくみるとのせられたものも一部美術品で、カルティエの宝石とコラボレーションしてあらたにうまれた作品へと昇華している。
色のくみあわせもベースの焦げ茶に金と紺、白と黒、そこに角度や光のあてかたでコントラストの妙を楽しむことができた。

いいなと思ったら応援しよう!