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フッ軽

好きなものや趣味を見つける事、悩んで苦しむ事、結局全て良い方向に持ってきたいなら行動しかない。改めてそう思わされる漫画。よく、趣味がないとか出会いがないとか聞きますが、とりあえずいつもと違う世界へ踏み込んでみればそれは簡単に広がります。勇気が出ないとか不安なんて誰でもあって。進んでしまえば、それは懐かしく思えるか忘れてしまう程ちっぽけな事。間違えたとしても、それが分かった事が大事な進歩。
『たそがれたかこ』は言ってしまえばかなり地味な漫画です。なんせ主人公が中年でありふれてそうな控えめで地味な女だから。そんな等身大なたかこが、たまたま好きなものに出会ったことでどんどん変わって行く様子を描いている。好きなものに、年齢も何も制限なんて無いし、出会う楽しさを教えてくれる漫画です。
自分は広く浅く多趣味な方なのでこの感覚は解るし、いくつになっても好きな事を全力で楽しんでる人が好きです。21歳頃に一番職場で仲が良かったのが40代で3人の子持ちのお母ちゃん(自称:バーバラ)でした。同じ趣味がきっかけで仲良くなって、仕事しながらずーっと喋り倒してたな。好きなものって年齢の差すら壊してくれる。
ただ、ずっと綺麗な感じで描いてる訳でなく、リアルな人間関係の面倒くささや複雑な家庭問題だったりの話も多いので、生活臭というか何というか。。そんな中に光る好きなものの時間(唯一の楽しみ的な)が尊いのだ。
『たそがれたかこ』は全10巻で完結しております。好みは別れそうですが、志村貴子さん系の漫画が好きな自分には印象に残る漫画でした。
同じ時期に読んだ、『傘寿まり子』という漫画も雰囲気似てるのでいいかも。こっちは80歳のお婆さんが主人公で、若者の文化に触れ生き生きと暮らす様子が、たかこと近しい感じがする。
こんなご時世で閉鎖的ではあるけど、みんな好きな事してラブ&ピースで生きてこ🕊


どんどはれ。

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