優等生
数ある漫画の中で、たくさんのカップルが誕生したと思うが、この2人みたいな優等生同士って珍しいかも。
秀才・美形・優等生・品行方正・完璧・抜群、そんな彼氏と彼女。但し、これは表面的。無理して優等生を演じてた2人が出会い、「本当の自分になる」ことを2人で誓い共に壁を乗り越えて行くストーリー。
これだけだと、爽やかそうで変哲のない話に聞こえると思いますが、こちらはひと味違う少女漫画の名作なんです。心理描写が絶妙で、闇な部分も結構あるし、メイン2人は勿論のこと周りの登場人物の成長も見所。あのエヴァの庵野監督がアニメを手掛けており、きっと漫画の雰囲気もイメージできる事でしょう。
『彼氏彼女の事情』こと「カレカノ」は、見栄張りで努力型秀才の宮沢雪野と、ぱっと見天才だけどこちらも努力の賜物で秀才な有馬総一郎の出会いから始まる。
少女漫画では珍しい、主人公のさっぱりした性格とストーリー展開のテンポが良くて、リアルな心理描写と言葉選びが魅力的です。雪野は少女漫画における主人公の中でトップに入るくらい好きなキャラクターかもしれない。ただでさえ頭が切れて優秀な雪野だが、この高校生活でかなり人間的に成長して行くのでこちらも見所。
アニメもなかなか良いんですが、巷では、「ロボットの出てこないエヴァンゲリオン」と呼ばれてるそうな。笑
鬱展開もある所とか「劇メーション」という手法を取り入れている所から、なんか怖いアニメと思われがちだったようです。そこが好きな人には癖になるでしょう。
津田 雅美さんの『彼氏彼女の事情』は、全21巻で完結してます。レーベルが花とゆめで、自分的に花とゆめは名作が多い印象です。独特な空気感の漫画が多くて、異質な少女漫画が集まるイメージ。『夏目友人帳』とかもそうですね。
作品一覧見てたら、懐かしい漫画が多くて読み返したくなった♨️そうだ、快活へ行こう🏃♂️💨