資格なんか食えませんよという話
なにやら挑戦的なタイトルになってしまいました。
これは、昔読んだとある書籍に書いてあった文章です。(しかし記憶がおぼろげなので、細かい文言は異なったかもしれません)
この前に書いた投稿(キャリアコンサルタントとしての求人って実際どうなのですか?)が思っていたより反響がありまして…、いろいろ考えている間に思い出したエピソードを、備忘録がてら書き残しておこうと思った次第。
◆前回の記事 ↓
行政書士の資格なら食えるのか?
さて、あれは私が大学生…?
もしくは卒業してニート状態だった頃?
働くことが恐かった私は、生きるヒントを求めていろんな本を読んでいました。
その中で手を伸ばしたのが…「行政書士」についての本。
問題集や参考書ではなく、そもそも行政書士とはどういう仕事をするもので「私はこういう風に仕事を獲得していますよ」と言う内容だったと思います。
この頃の私は、働くことの通行手形のようなものが欲しくって、資格とか公務員とか調べていました。
行政書士の資格とは、試験を受けて合格することが主な道だと思われていますが、じつは他にも方法があります。
地方公務員もしくは国家公務員を17年〜20年勤めると行政書士の資格が得られちゃう、ということなども紹介されていました。
◆出典:新規登録申請のご案内 | 東京都行政書士会
さらには、弁護士をはじめ、弁理士や公認会計士、税理士の資格を持っている場合も、行政書士の業務を行うことができるのです。
資格の中に含まれているわけですね。
行政書士の上位互換とも表現できるでしょうか。
資格を取るだけでは食えません
こうした現状を踏まえて、私が読んだ書籍の筆者は、資格を取るだけではダメで、営業活動が必須ですよと説いていました。
なるほど、腑に落ちる話です。
少しローカルなエリアになると、親が行政書士事務所を開いているから、そこを継ぐために自分も資格を取る。
という話も珍しくないとも書いてありました。
すでに顧客がついていれば、開業の手間も省けますし、営業的にも安泰でしょう。
逆に、同じエリアで新規に独立開業しようとする新米さんにとっては、難しい状況になると思われます。
話を本題に戻しますが……
著者がよく聞かれた質問に「行政書士の資格は食えますか?」というのがあったそうです。
そうした場合、いつも決まってこう答えていたのだとか。
「なにを言っているんですか、資格なんて食べられるわけがないでしょう」
ここでは文字通り、物理的に「食べる」ことができませんよ、という著者なりのブラック(?)ユーモアだったようです。
しかし、この本を読んでいた二十歳そこそこの私には刺さりました。
なるほど真理かもしれない。
食えるようになるために、あなたが成すこと
資格は資格。
資格が食べられるわけではありません。
自分が、つまり…あなたが何を成すかによって、食べられるかどうかが決まってくるのです。
これは行政書士だけではないでしょう。
もちろん、キャリアコンサルタントだけでもありません。
教育職員免許状、調理師、保育士、中小企業診断士、簿記……エトセトラ、エトセトラ…です。
営業しろ!
というわけではありません。
(もちろん…食うためにはした方がよいでしょうけれど)
資格を取るのが悪いこととも言いません。
私も好きですし、資格とかとるの。
そうではなく、資格で食えるのか?と迷ってしまう人は…
「自分が資格をとる意味を考える」ことをおすすめしたいとのです。
資格をとる3つの理由
個人的な見解ですが…
資格をとるのには3つの理由があると考えています。
・なにかを実現するために、その資格が必要である場合
・なにかを体系的に学ぶために、資格に挑戦する場合
・資格をとること自体が、目的である場合(趣味とか)
仕事に活かしたいとか、働くことに繋げたい場合には……
自ずと、どういう理由で資格取得を目指すのか? が定まってくるはずです。
ちょっと立ち止まって、一休みして、考える機会をつくりましょう。
この資格って食えるの?
って思い悩むようになったら……
自分が資格をとる意味を考えてみて、というお話でした。
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