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暴露本

渡辺千萬子「谷崎潤一郎=渡辺千萬子往復書簡」
渡辺たをり「祖父 谷崎潤一郎」

大袈裟な言い方をすれば「暴露本」の一種です。谷崎潤一郎を貶めていると言っても過言ではありません。こんな本を出した二人は倫理的に問題があるんじゃないの?

図書館や教科書から谷崎潤一郎に触れた人にとっては、谷崎潤一郎は「文豪」です。「大谷崎」です。多くの人にある種の尊敬や憧憬を持って見られる存在です。
その「大谷崎」のプライベートをとことん晒しています。

「あなたの足で私の頭を踏んで欲しい」と言っただの「お風呂を覗きに来た」だのという事を、文豪・谷崎は公表してもらって嬉しいのだろうか。喜んでいるのだろうか。

今、改めてこれらの本を読み返してみて、これを出版したこの谷崎潤一郎の「戸籍上の」娘と孫はヒトとしてどうよ、倫理的に問題だよと思うと同時に、この二人を唆して出版させた出版社もどうよと思った次第です。

私?
いや、私は仕事も手に付かないくらい面白く一気に読み進めましたよ。あの大谷崎と谷崎のじじぃとのギャップがとてつもなく面白かったです。
だからこんな本を出しちゃいかんよ。

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