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#191_【対馬グルメ】つしま焙煎所

ここ2・3年の話ですが、数ヶ月に1回程度、お墓参りの問い合わせをいただきます。といっても、対馬藩宗家墓所ではなく、もっとスピリチュアルな感じのものを…。

以前「墓マイラー」と呼ばれる方たちがいるという記事を書きましたが、お問い合わせの多くは、テレビの全国ネットで紹介されました厳原町浅藻の「オソロシドコロ」や、石マニアの守備範囲にも含まれる厳原町内院の「宝篋印塔」あたりです。

そのエリア(厳原町の東南部)をご案内する時の困りごとのひとつに、「食事できる場所がない」という問題が長らくありましたが、最近できたらしいぞ、という情報が入ってきました。

今後、いつ墓マイラーの方々が殺到してもいいようにと思い、ウワサの現地に行ってきました。


お店はどこにある?

そのお店は「つしま焙煎所」といいます。
地区は、厳原町久和になります。
厳原から行きますと、県道24号厳原豆酘美津島線を走り、隧道三兄弟の安神隧道を抜けしばらく走ると、左側に久和地区へ行く道がありますので、そこを下ります。
※久和隧道が見えてきたら行きすぎです。

【久和に下りる道から、要所に看板が出ています。】

オープン直前に店主にお目にかかり、久和にお店を開くとは伺っていましたが、最初は単なるカフェを開くのだと勘違いしておりましたf^_^;)。

店主はどんな人?

【店主の「がんちゃん」こと岩間雄平さん。】

福島県から移住してきたという「がんちゃん」こと岩間雄平さん。
もともと陸上自衛官で、離島で子育てをしたいと考えていたところ、対馬への赴任でそれが叶い、その後自衛隊での仕事以上に対馬での暮らしに楽しみが待っていると感じ、退職してしま暮らしの深みに飛び込みました。

「なぜ久和地区なのか?」と尋ねたところ、訓練で訪れた時に、山川里海があり全てが整っているところに「ビビッ!」と来るものを感じたからなのだとか。
対馬なら他にも似たような場所がありそうな気がしつつも、考えるほどに行動できなくなる気もしてきましたので、直感に従うのも大事かも、と思いました。

新天地では、色々なものを自給しながら生活するチャレンジをされています。

【自然農の畑です。】
【枝豆がなっています。】
【しいたけ原木です。】
【平飼いのニワトリです。】
【庭ではキウイフルーツも実っていました。】
【栗の木です。】
【みかんの木です。】
【家のまわりにこれだけ果樹があるなら、養蜂にもチャレンジできそうですね(^^ )。】

なぜ焙煎珈琲を?

最初は、いとこが手挽きの珈琲を入れるのを見て単純に「かっこいい」と思ったのが珈琲に興味を持つきっかけでしたが、その後自家焙煎で淹れている方のお店で飲んだ珈琲が美味しかったので、はまりだしたとのこと。独学ではあるものの、自衛官の時代から6~7年続いているそうです。
そして、せっかく対馬で焙煎珈琲をするなら、対馬を感じてほしいということで、焙煎機にはこんなこだわりも…

【がんちゃんが使っている焙煎機です。】

つしま石焼き焙煎珈琲です!

実際に焙煎している時は、金属板の下にガスコンロがあり、火が点いていて、焙煎機の円筒が回っているとイメージしていただければ良いですが、熱気を直接受け止めるのではなく、四隅に白い石が置いてあります。
勘の良い方はお分かりですね。対馬の石英斑岩です(^_^)b。

【石英斑岩といえば、白嶽山頂の白い岩です。】
※洲藻白嶽原始林は天然記念物ですので、その区域内から持ち帰ってはいけません!
【黒くテカっていますが、石焼き料理で使う石でもあります。】

石英斑岩を熱することにより、遠赤外線の効果でムラのない焙煎が期待できるとのこと。
豆を焙煎をしてから置いておくと香りが飛んでしまうので、注文を受けてから焙煎をしています。
豆のテイクアウトもできますが、あらかじめ注文をしておくとスムーズに受け取れます。


お店で出しているメニュー

かなりもったいぶってしまいましたが、メニューの紹介ですf^_^;)。

【メニューボードです。】

珈琲

いくら地球温暖化が叫ばれているとはいえ、さすがに対馬でコーヒーの栽培はできませんが、対馬の地名を名付けられた焙煎豆が、現在9種類あります。
実際に現地を訪れ、珈琲を入れてみて、がんちゃんと自分の感性を比べてみるのも面白そうですね(^^ )。

【メニューです。】

ランチ

がんちゃん夫妻には、自衛官の時代から「身体は食べ物からできている、 だから食べ物は大事」というこだわりがありましたが、そのようなランチが食べられる場所がなかったということで、それであれば自分たちで作ろうとランチの提供もすることになりました。平日には一汁三菜ランチ、土日には滋味ランチが提供されています。
先ほど紹介した畑で穫れた野菜や、手作り味噌をはじめとした身体に優しい調味料の味付けなど,食材へのこだわりだけでなく、安心、安全でお腹も満たされる食事を提供しようと、丹精込めて作られています。

【シンプルですが、意外とお腹にたまった一汁三菜ランチです(^^ )。】

スイーツ

先月訪れた時に頼みました、看板スイーツの「久和チーズケーキ」です。

【久和チーズケーキです(真ん中奥)。】

最初苔玉が出てきたのかと思いドキドキしましたが、ちゃんと食べられますのでご安心ください。

【緑は抹茶で、中は粒あんが入っています。】

どこからこの発想が浮かんだのかと思っていましたが、がんちゃんのパートナーであるはるちゃん曰く、久和に行くまでの道のりを表現したとのこと。とくに、人工物(法面の吹きつけ)の上に苔が自己主張しているのがいいと話していました。廃墟マニアの素質も十分ありそうです…(゚∇゚;)☆\(-_-;)。

【久和に行く道中は苔の緑が美しいです。】
【秋になると色が変わる苔もあります。】
【隧道だけでなく、木々のトンネルもあります。】

ランチだけでなく、スイーツもカロリー抑えめでヘルシースイーツを目指しているとのこと。

それと、個人的イチオシは、カフェオレです。

【たっぷりカフェオレボウルとショコラです。】

私は、珈琲に対する興味があまりないので、こだわっている人に対して失礼かと思いつつ、メニューにカフェオレとか、ウインナーコーヒーとか、アイリッシュコーヒーとかがあると、そちらに逃げてしまうのですがf^_^;)、がんちゃんが淹れるカフェオレは、苦みをしっかり利かせながら、後味がスッキリしていて、ハマりそうです(^_^)b。

今後について

珈琲については、まずはお店に来てもらえないと始まらないので、SNSなどで知ってもらったり、味を知ってもらうために出張販売をしていかれたりする予定です。

【先週のティアラでの出張販売の様子です。】

そして、対馬を感じられる新たな商品を開発中という話も聞きましたが、現時点では試行錯誤真っ只中のようでしたので、とりあえず「今後のお楽しみ」ということにしておきます。

島暮らしについては「最近、狩猟や釣りに行けてない」と話していましたが、ゆくゆくはできることを広げていき、自分たちが食べられて、おすそ分けもできるくらいになれれば、と話していたのが印象的でした。

まだ始まったばかりですので、今後の展開が楽しみです(o゚▽゚)o。

【笑顔が素敵ながんちゃんとはるちゃんです。】

お店の情報

  • 住所 長崎県対馬市厳原町久和182-2

  • 連絡先 080-7859ー2251

  • 営業時間 10:00~16:00(L.O.15:30)

  • 店休日 水曜日と第1日曜日(たまに出張販売の日もありますので、事前にインスタでのチェックをオススメします。)

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