#87_【雑記】アタマで見るのか、感覚で見るのか
noteの前回の記事に、「対馬博物館で開催されている「発掘された日本列島2023」展がスゴいらしい」と書きました。
そう言われても、どんなものが展示されているのかが分からないと、何がすごいのか分からないですよね…(-_-;)。
内覧の時に、写真撮影をしても良いか確認していなかったので、展示品の写真をアップしなかったのですが、基本的にフラッシュをOFFにしておけば撮影OKです(^^ )。
※ダメなものは、展示の横に注意書きがあります。
正直なところ、漠然と見せられたところで、「?????」という感じでしたが、そのあたりは学芸員のOさんがフォローしてくださったので、補足を加えながら、個人的に惹かれたものを紹介します。
まず、群馬県高崎市にある、下里見天神前遺跡の「馬形埴輪」です。
うまく写真が撮れなかったのですが、写真の側は赤く彩色された跡が残っているのに対し、反対側は退色しています。
直射日光があたったからと考えられますが、退色のしかたから、保存されていたときの状況を掴むヒントとなるのだそうです。
つづいて、埼玉県行田市にある、北大竹遺跡の「子持勾玉」です。
とりあえず、なんでこんなに沢山埋まっていたのでしょうか。
ところで、灯台の世界に足を踏み入れた者として、埼玉県は海がないのになぜ「埼」の字があてられているのか、という疑問が湧きますが、このあたりまで海だったということなのでしょうか。
時代が戦国時代に飛び、埼玉県加須市にある、騎西城跡・騎西城武家屋敷跡の「十六間筋兜」です。
上杉謙信方の武将が着用していたと推定され、革は腐っているものの、漆を塗った膜は残っているそうですが、とりあえず、どのような経緯で土に埋まっていたのか、気になるところです。
平常展展示室には、「地域展示」として、島外との交流を示す出土品の展示が、さらに追加されました。
基礎知識がなかったので、解説してくださったのは大変ありがたかったのですが、今後理解を深めていくる上で、出土品をどのように捉えたら良いのだろうか、という思いにも至りました。
学説がなければ、そもそも「何を考えるかが思いつかない」となりそうで、アタマで理解すべきものなのかと思いつつ、それに縛られてしまうと別の可能性が閉ざされてしまい進歩が止まってしまうのではないか、そもそもその学説は正解なのだろうかという疑問も生じてきます(おそらく「ゴッドハンド事件」の影響もありそうですが)。
このあたりは、歴史を「過去に起こったこと」として捉えるか、「未来へのヒント」として捉えるかという意識の持ち方にもよりそうですが、
なにはともあれ、考えることを安易に放棄することだけはしないようにしたいものです。
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