#37_【視察】佐藤健寿展 奇界/世界
鉄道マニアの方が趣味の時間に浸るときに「鉄分補給」と言いますが、廃墟の場合には何と言うのでしょうか。
「廃筋を鍛える」とか、「廃活量を増やす」とか…(゜゜;)\(--;)。
先日夜な夜な対馬を出て、山口市にやってきました。
一生行かない県庁所在地の筆頭格と思っていたので、不思議な感じがします。とはいえ、JR時刻表の路線図で見るとすごい山奥にありそうですが、博多から新幹線を使えば、新山口の乗り換えを含めても、1時間半くらいで到着します。
長州は、大内氏が朝鮮と貿易をしていた時期がありますし、幕末に佐幕か倒幕かで揺れ動いていた対馬から届いた書状がどこかのふすま紙から出てきたという話があったりと、調べていくと対馬とのつながりが出てきそうな土地ではあるようです。
そのあたりで取っかかりになりそうなものを探しつつ、山口県立美術館で開催されています「佐藤健寿展 奇界/世界」が6月11日(日)までというのもあり、行ってきました。
自宅にテレビがありませんので、「クレイジージャーニー」は、たまにTVerで見るだけですが、あの番組のファンの方にはおなじみの方ですね。
佐藤さんが扱うテーマは、廃墟だけでなく、奇景、習俗、信仰などもっと幅広いのですが、そこで通底しているキーワードに「ボーダー」というのがあります。奇界と世界であったり、奇妙と正常であったり…。
対馬も「国境の島」ということで、「ボーダーアイランド」なんて呼ばれることもありますが、混ざったり、折り合いを付けたりしながら、独特なもの、レアなものが生み出されるのだと思います。
一方で、フライヤーなどで掲載されている「マトリョーシカ・ホテル」は中国、ロシア、モンゴルの国境が交わる内モンゴル自治区にあるそうで、対馬には韓国展望所があるという点も興味深く感じました。
あいにくの天気だったので、あまり市内を回ることができなかったですが、シブい建造物や史跡も点在していました。
ドタバタで山口をあとにし、このあと一気に北へ向かいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?