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自己紹介 début/海辺の散歩者

はじめまして。
海辺の散歩者、と申します。よろしくお願いします。
気どった名前にしてしまって気恥ずかしいですけれど、これは数万年前にアフリカ南西部に暮らしていた人類の愛称です。その人骨が海辺で発見されたのですね。現地のアフリカーンス語では strandloper。英訳すれば beach walker です。なんとも詩情溢れる名前じゃありませんか。

彼らはいまの人類、つまりホモサピエンスよりかなり小さく、狩猟採集生活をしていたようです。ただし頭の容量は僕たちよりも大きくて、そんな彼らは海辺を歩きながらなにを考えていたのでしょう。もしかすると、とんでもないことを知っていたのかもしれません。

※  note デビューのご挨拶なのですが、こういうのを書くのを知らず、すでに記事を1本掲載してしまいました。順序が逆になってしまいましたが、ご容赦ください。

さて、僕は占い師です。正確には占い師でもあります。

いまの時代はかなりの占いブームなのです。女性なら実感できる人も多いでしょうが、男性はそうでもないかもしれません。では、なぜそんなことになっているかというと、IT技術の進展ということです。
占いと聞くだけで、非科学的なものと決めつける人もいると思います。でも、案外とそうでもないのです。そんな話も追い追いするとしてですね、僕がここで書こうと思っているのは、占い師という種族の日々です。ただし、たんなる日常というより、いまの占いブームや占いのなんたるかを絡めながら、話ができればいいかな、と思っています。
すこしは興味をもってくれる人がいれば、うれしいかぎりです。それとですね、前近代的な占いのイメージに、ちがったテイストをもちこめたらいいなとも考えています。

といいながら、なにを隠そう僕自身、占いは胡散臭いかもという気持ちがあったのです。霊感、タロット、占星術、姓名判断などなど、遠巻きにその世界を見ていただけです。占星術の星座だって、その名前すらよく知らなかったし、スピリチュアルな世界には立ちいろうとしたこともありません。超常現象も同じです。

10代のころに、ちょっと妖しげなものを見た、という経験はいく度かあるのですけれど、それでもとくに気にとめることはなかったのです。いまだって、プロの占い師として活動はしていますが、どっぷりのめりこんでいるかというと、ちょっとちがいます。

それでも、なかなか興味深いのですね、この世界は。
なにしろ、数千年にわたって伝承されてきたわけで、それに、不思議とあたるのです。なぜ、あたるのか。そのひとつの鍵は、メディアですね。僕たちが日常的に接しているメディアと占いは、とても似たところがあります。これもちょっとずつお話しできればいいと思っています。

IT技術の進展による占いブームにせよ、メディアの機能にせよ、まぁ、僕たちの世界はテクニカルな意味でどんどん進歩しています。でも、あの海辺の散歩者 (beach walker) はもしかすると、もっともっとすごいことを考えていたかもしれない、なんてことを夢想したりします。そういう彼らに敬意をこめて、名前を拝借しました。

と、まぁ、こんなことを思いつつ、占い師のもとに相談にくる方々とお話をし、ときどき観葉植物に水をやったり、ランニングをしたりしながら日々を送っています。

よろしければ、おつきあいください。ではでは。


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海辺の散歩者
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