破れたテスト /-学校をつくろう!に至るまで①
「学校をつくろう!」
こう一言でシンプルに言えるようになるまでのできごとを綴るマガジンです。
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①破れたテスト
はじまりは、2020年はじめ頃、「なんだか最近学校がつらい」と息子が言ったことでした。
私は当時「学校は行かせるべき」と考えていたので、息子の話を聞きながらも、何度も言いました。
「まあさ、つらいことやつまらないことも生きてたらあるよ。かっかもいっぱいある。それをどうやり過ごすか、その中でもおもしろいと思えることを探したり、折り合いつけて生きる練習をする場所が学校なんじゃないかな」
同じ自分から出た言葉かな? と思うくらい今は考えが違います。
たった8ヶ月、人は変わる。
...という話はおいておいて。
そんな風に言いきかせ、なんとかやり過ごしながら、1日、また1日と過ごしていくと、
ある日息子が担任から渡された封筒を持ち帰りました。
授業中、テスト問題を破いたこと
新しいもう一枚のテストをなんとか最後までやったこと
数ヶ月前からイライラが多く友達とも衝突が増え、教室を出てクールダウンの時間をとっていること
家庭で何か聞いていることはないか
楽しい学校生活のために、不安を取り除けたら。
小さな便箋にみっちり文字が入ったお手紙と、破れたテストが入っていました。
なんだか、急に現実を知った気がしたあの時。
家庭では、「学校が辛くてしょうがない」と聞いている。
「今日も教室にいなかったんだ」
という日が増えてきて、一度担任の先生と話してみようかと思っていた矢先のことだった。
どうやら、私が見えていなかったことが起きている。
やり過ごしていたのは私だけで、息子は何にもやり過ごせていなかった。
学校で、からだいっぱいに何かを訴えていた。
これをきっかけに、担任、学校カウンセラー、教頭など、面談を重ねるようになりました。
私たちの住む街は、小さな市でありながら、とてもたくさん学校がある。
学校によって、専門分野の違った特別支援級(ことばの教室、きこえの教室、など)が配置されている。
支援級がない学校もある。
学校とは別に適応指導教室 もある。
とても充実しているように感じるが。横の連携はあまりないようだ。
当時、適応指導教室の見学を申し出たところ、電話の先で教頭先生が声を潜めた。
甘えさせてはいけない。本人にその選択肢を伝えたら、楽な方を選ぶから、お母さんがこっそり見学に行くのはいいけど(それすらもあまり勧めないニュアンス)、あそこはあまりお勧めしない
そんなことだった。
適応指導教室は、”楽な方” らしい。
息子は通常級に通常に通えていない状態だけど、適応指導教室もお勧めじゃないらしい。
・・・ん?
そうこうしているうちに、特別支援級を担当する専門の先生が学校での息子の様子を見学にきた。
そのフィードバックをもらえる予定になっていた頃。
コロナでの休校措置で、学校側とのやりとりはパッタリと中断した。
毎日仕事でかけまわっていた私も一時休止して、息子たちとじっくり時間を過ごすことになったのでした。
つづく→ ②コロナ休校中に気付いた大切なこと
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