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25)「嫌われたくない」の探求②
前回は「人目を気にするな」というアドバイスが、結局人目を気にする「痛み」を無視しようとしていることで、結局は「人目を気にする」に囚われているが故に殆ど意味がない…で締めたと思う。
さて、何故「嫌われたくない」意識が働くのか?
やはり、そもそもは「人は一人では生きていけない」ということなんだと思う。
人は他の動物や、同じ「哺乳類」と比べても、親の養育なしには数日間すら生きられない脆弱な状態で生まれ、更に自立して生きていくためには周囲の養育の下で最低でも15年くらいはかかってしまうなど、人一人の育成には時間と労力(さらにはお金も)がかかるということ。
それだけ人は「個体」としては非常に弱く、「社会」を形成し「相互扶助」の下に生存を維持してきており、今では殆ど使われないが「村八分」って言葉もあるように、集団から排除されるということは生活できない、すなわち「死」を意味するということであった。そこが「本能」として刷り込まれていることではないかと思う。
そして「恐怖」や「怒り」などは、かつては狩猟時代や部族同士での闘争など、本当に「命の危険」に晒されたときに、例えば「闘争逃避反応」など「思考をすっとばした本能的・反射的行動」で人間を守ってきた。ただ、所詮は「パニック行動」に過ぎないので、昔と違って本当の意味では命を守ることにはつながっていないし、時として「人として未熟」と見なされることもある。
更に今は客観的に「生命の危機」といえるほどの危機を体験することはなかなかない(0ではないけど)。でも、むしろ「恐怖やストレスへの耐性」は下がっているように感じるし、これまで「個々の責任」において意識・人格の成長を通じて克服してきたものが、例えば「引きこもり」「精神疾患」「自殺」などの増加として社会問題化している。
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