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早期選考体験記〜通い詰めて落ちた話〜

私は20卒です。今回は、とある大企業のインターンシップから早期選考に乗っていった体験談です。

以前こちらの記事↓で触れましたが、インターンシップに参加するとかなりの確率で早期選考組に入ることができます。

ただし、早い時期から開催される選考イベントに、漏れなく、足繁く通ったからといって内定をもらえるわけではありません!
早期選考に乗っているときは少し気持ちに余裕が出てしまうものです。当たり前と思われるかもしれませんが、リクルーターに推してもらっていても、最終面談まで行けても、あっさり不合格になるのですよ。

今回は、私が最も通い詰めたX株式会社とのストーリーをご紹介します。

出会い

私は3回生の半ばごろ、大学で行われた説明会でX株式会社と出会いました。半導体などの電子部品の会社です。小さな大学だったので参加者も少なく、説明会の担当者に顔と名前を覚えていただくことに成功しました。その方は入社1年目で、とても話しやすく優しい女性でした。この説明会でインターンシップの案内があり、参加することに決めました。

3daysインターンへの参加

12月に2days +2月に1dayというインターンに申し込みました。インターン参加にあたっては、エントリーシートの提出がありましたが、無事通過することができました。

12月2daysインターンの内容としては、
・企業説明
・経営手法の説明+応用ワーク
・資料館見学
・講演会
・座談会
・新製品開発グループワーク

といったところでした。

大学に来てくださっていた1年目のお姉さんなどを通じて、採用担当の方々とお話しすることもできました。

2月1dayの内容は、パネルディスカッションと座談会でした。詳しい内容は忘れてしまいましたが、興味のある職種・部署のブースを回って、お話を聞くことができました。私は文系で、営業部門ではなく管理部門を目指していました。経営管理や生産管理の方の話を聞きました。

インターン全体を通して気づいたことは、「周りに国公立大学か関関同立しかいない!」ということでした。(私もX株式会社も関西です)産近甲龍はわずかでした。エントリーシートの時点で学歴フィルターがあるのかな?と思いました。

リクルーター懇談会

その後、リクルーター懇談会なるものに呼ばれました。これは実質面接だ!と超ドキドキでした。

1回目は2月下旬でした。ターミナル駅直結のホテルのラウンジでした。リクルーターの方は、営業部の入社24年目の男性でした。
緊張の中コーヒーをいただきながら、以下のような話題がありました。質問をしたり、されたり、という感じでした。

・仕事内容ややりがい
・インターンの感想(社風の理解度)
・経営手法について
・職種の希望は?その理由は?
・X株式会社をどうやって知ったか?
・なぜこの業界?
・X株式会社に就職する上で気になることはある?
・この業界の今後の動向について

営業として実際に商品に直接関わっていらっしゃるからこそのお話があり、とてもためになりました。「この会社に向いてると思うよ、推しておくよ」というような言葉をくださいました。お忙しい中お時間をいただき大感謝です。


2回目は3月上旬でした。2回目も呼んでいただいたということは、結構いい線行っているのでは?と思っていました。場所は、ターミナル駅の中の喫茶店でした。リクルーターの方は、広報部の入社10年目の男性でした。
またまたコーヒーをいただきながら、以下のような話をしました。

・仕事内容
・グローバル競争におけるX株式会社の強み
・X株式会社ならではの仕事の仕方について
・管理部門に求められる資質

少し固めの方でしたが、目指していた管理部門の方のお話が聞けて嬉しかったです。利益に直接は貢献できない管理部門だからこそ、経営手法も踏まえてどんな働き方をされているのか、という点がとても勉強になりました。


一次面接

4回生になったばかりの4月に、「マッチング面談」という名の面接に呼ばれました。
学生2対会社2でした。内容は以下のようなものです。
・志望動機と自己PR
・将来的にX株式会社でやりたいこと
・他の企業の志望状況(数、職種、順位)
・英語の学力状態について
・逆質問

志望動機と自己PRの質問の時は、私の発言に対して途中でも質問を挟まれ、自己PRの方がうまく言えませんでしたTT
また、どの質問にも共通しますが、具体性のある回答が大切だと反省しました。

二次面接

4月中旬に、「2次マッチング面談」がありました。実質の最終面接だと聞き、震える反面、「受かるかも」なんてことも思いました。
学生1対会社2で、人事部長がいらっしゃり、それはそれは緊張しました。もう一人は海外営業の方でした。内容は以下のようなものでした。

・自己紹介を兼ねた自己PR
・ずっと今の地域に住んでいるのか
・なぜ、大学でその部活に入ったのか
・周りからどんな人だと言われるか
・周りから短所として言われること・自分ではどう思うか
・ X株式会社でそんな仕事をしたいか
・志望理由
・他社の選考状況
・逆質問

面接中、私はもうダメだと思いました。話の内容が全体的に弱すぎたからです。
逆質問の時、人事部長に「今の私に足りないところはなんでしょうか?」などと聞いてしまいました。終わったモードですよね、、、

この後、人事の方との1対1で懇談会がありました。以下のような話をしました。
・面接の感想
・他社の選考状況
・勤務地や職種の希望
・就活の軸
・ここが決まったら就活をやめますか?
・逆質問

自分の甘さを思い知り、恥ずかしい日となりました。見送られた人事の方のお辞儀が心なしかいつもより深く見え、終わった感を抱きました。


通常スケジュールでの挑戦

案の定不合格となりました。

でも、3月説明会6月面接解禁の通常スケジュールでも挑戦することにしました。
早期選考に乗っている間も、合説などX株式会社の話を聞く機会はほぼ全て参加していましたので。

インターン組で席が埋まっていることを知りながら、通常選考を受けて受かる自信は正直あまりなかったです。。。でも、ここまで来たら諦められない!と思っていました。

6月上旬に一次選考がありました。
あの人事のお姉さんは、少し顔を合わせたタイミングで、「頑張ってるね」といってくださいました。
大きな部屋に学生6人程度のグループで座り、1グループあたり人事1人が見ている、という形式でした。

・自己紹介
・ディスカッション(Avs B型)
・1分自己PR
・ディスカッション(テーマ型)

他の人に埋もれてしまいそうで焦りましたが、丁寧な言動が大切かな、と思いました。手応えはゼロでした。

お祈り、そして学んだこと

不合格でした。

完全に X株式会社への道は断たれました。
説明会から人事の方とお話しさせていただき、イベント皆勤賞、面談・面接後には必ずお礼メール、社長の本も読んだ!、、、、たくさん努力をしているつもりでした。

でも、あとで思えば冒頭に添付した記事にも書いたように、X株式会社に本当に入りたいの?という学生だったと思います。志望動機もやりたいこともX株式会社でやりたいことも弱すぎる、抽象的すぎる、ということです。そのくせTOEICも中国語もなければガクチカも弱い、転勤に消極的、、、企業にとって魅力のない甘えた学生、しかも文系。

この一連の経験は、苦くて恥ずかしい思い出ですが、とても良い勉強だったと思います。交通費も時間もたくさん使って、自分の悪いところや足りないところを知ることになりました。

皆さんにも伝えたいのは、早期選考=受かりやすいとか、イベント皆勤賞=ポイント高いとか、そういう考え方は捨ててください!早期選考に乗っかっていながら他に気になる企業があっても、参加している時は今ここの企業に、最も、意地でも、入社したい!と思い込んだ自分で過ごしてください。

あとは、冒頭に添付した記事にも書いたように、自分をよく知り、型にはまらずに振る舞ってください。

応援しております。

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