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就活反省記

お疲れさまです!

私は20卒です。
今回は、就活を始めた方や就活中の方に向けて、私の就職活動の反省を書きます。

はじめに

前提として、現在就活中の方がお読みになっても悲観的にならないでください。最近は特に、多様な働き方が出現しています。また、大きな会社や有名企業が働きやすいとも限りません。どうか、ご参考までに。

私の就活はコロナ禍前です。
自己紹介の記事でも触れた通り、私は新卒で2020年4月に漆黒企業に入社しました。令和初の新入社員ですね。

私の場合は30社弱書類を提出し、15社程度面接をしましたが、内定をいただけたのは今の会社のみでした。(その点では感謝しないといけません。)

反省点は挙げ出したらキリがありませんが、大きく3点にまとめて書きました。

早く動け

お察しの通り、「3回生が終わる頃の3月から説明会が始まり、6月から面接が始まる」といったスケジュールは無くなってきています。3回生になる頃には大学からも就活サイトに登録するように言われると思いますが、就活はめちゃくちゃ早くから始まっているのです。
私は当時、やりたいことも行きたい会社もなくて、おまけに就活体験談を聞く先輩等もいなくて、「就活サイトのエントリーってとこ押したらもうそこ行かなあかんのちゃうか」みたいなことを思い、3回生の前半は全然活用できていませんでした。

でも、それは違います!!
エントリーを押したら、その会社の情報が来るようになったり、インターンシップやイベントに行けるようになったりするだけなので、どんどんポチッとエントリーしてください。そして、少しでも興味のある業界、会社のインターン(イベント)に行ってみてください!私の場合は、動くのが遅くて既にエントリーできなくなってしまっていた企業もあり、がっかりしました。

私が初めてインターンに行ったのは3回生の夏休み、行き先は繊維系の商社でした。特別興味があったわけでもないし、入社したとて家から通える会社でもなかったですが、インターンシップだけは近くで開催される1dayで、私服OKでした。この時は、参加した!という経験が得られました。

今から思えば夏休みはチャンスでした。私は遅ればせながら火をつけて、11月頃からいくつかインターンに参加しました。1dayがほとんどでしたが、1社だけ5daysにも参加しました。この体験はまた別記事に詳しく書きたいと思います。ここまで通い詰めても落とされるよっていう話として。
ほとんどの場合は数ヶ月後のセミナーや選考の案内がありました。また、表向きのスケジュールよりも早い時期の書類提出や面談(面接と言わないだけでそれです)のフローに乗っていくことになりました。

考えてみてください。
新入社員の定員は決まっています。インターン組が早期日程で既に席をとっているのに、その後に一般的なスケジュールで行って席を取れますか?よっぽどの才能や最高の相性があればいけると思いますが、難しいですよね。しかも、早く動いた人は往々にして何回もその会社のイベントに行っていて、そのうち人事部と顔見知りになっているのです!恐ろしい、、、

志望業界や志望企業が漠然としていても、早めに動き出した方が良い、という私の切実な気持ちを、お分かりいただけたでしょうか!もちろん、大学生として大学生らしくたくさん遊んでほしいです!でも早い時期からすこーしずつ動くことで、選択肢を狭めずに済みます!


就活の軸

よく「就活の軸」という言葉を聞きます。
就活で譲れない点、重視する要素、というような意味ですね。会社選びの基準になります。「海外で働ける」「福利厚生が充実している」「大学での専門分野を生かせる」など色々あるでしょう。

正直私はグラグラでした。私はインターンに色々行き始めた頃から、電子部品のメーカー(大企業)の管理部門(文系職種の、営業職以外)ばかり受けていました。


以下が表向きの志望動機です。


なぜその会社が良いのかについては、
・社会の多くの人を根底から支える事業に関わりたくて、BTOB企業は事業に汎用性があることや、それ(例えば部品)が無いと動かない機械があるということは社会貢献度が高いから。
・最終消費者に届く製品を作っているのではないため、事業の汎用性が高く将来の需要の変化に合わせられることに魅力を感じるから。
・海外でも活躍する最先端の技術や事業に、間接的に文系が関われることに興味があるから。


なぜ管理部門なのかについては、
・得意なコミュニケーションを生かし、社内の様々な分野・職種の人と関わりたいから。
・その会社らしさに関わる仕事がしたいから。
・管理を通して費用の削減や業務の効率化などの観点から利益を生みたいから。

などなど、、、エントリーシートや面接ではこんなことばかり発表していましたし、自分の就活の軸だと思い込んでいました。


でも、今思えば、違う!!!

今思えば私の就活の軸は、ずばり、
①大企業
②内勤
③実家から通勤できる
でした!!!

私の家から1時間程度で通える圏内には電子部品や機械系の有名メーカーがたくさんあります。どこもみんなが知ってる大企業で、もれなく福利厚生や働きやすさもアピールされています。管理部門になれば内勤で、本社で働ける可能性が高いため、実家から通えます!


。。。私の本心は、根底にあるのは、こんなことでした。先に述べた志望動機も確かに嘘ではありませんが、優先順位が低かったように思います。
面接でこんなことを就活の軸として披露するはずはありませんが、面接官は大人なので、私の熱意の弱さはお見通しだったでしょう。日本全国からその会社に入りたくて必死で受けに来るライバルに、勝てるはずがありません。

就活中のある時、母から「まさか就職して家を出るつもりはないよね?」みたいなことを言われ、なんかがっかりというか「選択肢狭まるやん。しばらんといて。」的な感情を覚えたことがありました。今思い返せば、行きたい会社もやりたい仕事もない娘が一人暮らしだけしてお金ばっかり減らしていくなんてあり得ませんよね。母の言うことは正論そのものでした。

就活の軸を持つのは、難しく思うかもしれません。
でも、基準がないと何も選べないし、入りたい会社にも気持ちが伝わりません。


就活の軸を持つことは自分をよく知ろうとすることでもあります。


せめて、「〇〇は嫌だ」「したくないこと」というテーマで少し考えてみましょう。例えば、「海外転勤は絶対嫌」のくせに、国内の職種に入ることに賭けてグローバル企業を受けたとしても、面接で海外志向を問われ「機会があれば挑戦したいです。(棒読み)」など本心でない答えを言うことになります。それは必ず見抜かれてしまいます。

私は少しも良いと思わない漆黒企業に入社しましたが、①日本の端から端まで拠点のある大企業で、②事務職で、③転居を伴う異動なし、でございます。この結果を見た時に、私が「実は大切にしていたこと」が叶えられてしまっていて、喜ぶべきですが悔しい複雑な気持ちです。(②の部分は入社後ブラックな新展開があり波乱が起こりますが。また機会があれば記事にします)


型にハマるな

就活では自己PRがつきまといます。ガクチカと合わせたエピソードトークです。
例文を見ると、面接で他の学生の話を聞くと、「新しいことを始める推進力のある人です〜ゼロからサークルを立ち上げて〜」「状況を俯瞰して問題点を探せる人です〜バイトで改革をして収益をあげて〜」「誰とでも打ち解ける人です〜海外ボランティアで〜」など華々しい人物像や成果が語られますが、私にはそんなもの一つもありませんでした。

週1回の部活動、暇なカフェバイト、ただのゼミなどのエピソードを頑張って絞り出し、大学のキャリアの先生に見てもらいながら、自己PRを作りました。どれも自信がなく、面接で深掘りされるのは苦しかったです。

エピソードや成果はあった方が良いです。大学生は時間があり、いろいろなことに時間をかけられます。失敗しても、社会人と違って、守られています。何かに打ち込めば、成功しても失敗しても学びがあります。
ただ、みんなにそのようなエピソードがあるわけではありません。大切なのは、自分の自然に出せる良いところをPRすることです。
(とあるIT系企業の面接の時、意外にも「車が好きです」みたいな話で面接官と車種が何が好きとかで盛り上がってるライバルがいたのを覚えています。)


就活も終盤になり、書類も面接も落ちまくったあげく、母にエントリーシートを初めて見てもらったことがありました。


結論を言うと、もっともっと早く見てもらうべきだった!


なぜなら私の頭の中は完全に型にハマってしまっていたのです。就職サイトやキャリアの先生が言う例文に倣っていつも書いて、話していましたが、それでは自分の良さは伝わりにくいものでした。自分の良いところも悪いところも知っている母だからこその視点がありました。また、面接官にもよくいる50代の大人としての視点もありました。
ぜひみなさんも、恥ずかしいとか、どうせ就活のことなんてわからんやろ、と思わず、身近な家族やゼミの先生など、就活から少し遠い人に、あなたの良いところを聞いてみてください。型にはまらない意見がもらえるはずです。


最後に服装の話をします。
だいたいの方は黒リクルートスーツでイベントや面接に行くと思います。黒い靴と黒い鞄を装備して。髪型も謎の七三分けとか、一つ結びとか。これがいわゆる型です。
この型が悪いと言うわけではありません。パリッとした清潔感や真面目そうな印象を与える格好をすることはとても重要です。

夏に長袖シャツに黒いジャケットで汗だく!座ったら太ももまで上がってくるリクルートスーツのタイトスカート!慣れないヒールで足をグネった!

これでは確実にパフォーマンスが下がりますよね。
夏の面接で思い切って半袖シャツで行ったとします。あるいは、夏素材のグレーのスーツで行ったとします。
面接官の採用の決め手ってわかりませんよね?
「この子は爽やかな印象だ!」「現実的で柔軟な子だ!」と思って採用してもらえるかもしれません。

女性のパンツスーツは活発な印象があって良いですよ!だって寒いのにスカートに肌色ストッキングっていうのも考えものですもん!お辞儀した時に髪の毛が多少出てきたって気にしないで大丈夫!みんながヒール付きパンプスでも、自分はローファーでいいし、コートがトレンチじゃなくても、色がグレーでも、問題はそこではないのです!カバンが黒じゃなくてブラウンでも、A4が折れずに入れば良いのです!

重視すべきことは、自分のパフォーマンスを上げることです。


似合わない格好、動きにくい服装だと、自分の良さが表現できません。しかも隣の人と同じスタイルで、面接官の印象に残るわけがありません。なおさら内容勝負になるので、キビシイです。。。会社に合わせることは大前提ですが、「こうじゃなきゃいけない」と思わず、より楽にあなたの良さを表現できるスタイルで臨んでください!胸張っていきましょう!


おわりに

就活現場も色々と変化がある中で、少し古い話なのかもしれません。
でも、入社して2年も経っていないのに「就活をもっとがんばればよかった」とか「自分のせいでこんな会社に入ったんだから文句言わないようにしなきゃ」とか思っている私みたいな人が出てきてほしくないと思います。当時は私だって手抜きしていたわけはなく、毎日電車に乗って面接を受けに行ったり、先生に相談に行ったり必死だったはずなのに、「もっとがんばれば」って未来の自分が思っているなんて当時の自分がかわいそうです。
少しでもご参考になれば幸いです。コメント等お待ちしております。


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