怖がり、ティンダー挑戦
ティンダーで出会った人と2年付き合ってる。
インストールしてる時はその未来考えてなかったけど、今では知り合い含めても所謂マッチングアプリで出会ったカップルとしては1番長続き。
始めたきっかけは友達がアプリでセフレを作ってたから。本能剥き出しの動機を隠しつつ、しとやかにマッチを重ね、気付けば結構な人たちと電話やら遊びいったりそれなりに楽しんだ。でも本来の目的通りに進んだ人はいなかった。代わりに1人なぜか大事な彼女ができた。いやおかしいだろ、遊ばせてくれよ。
彼女はというとゴリゴリ遊んでいた。遊んでんのかい。当時大学生の俺はなぜか遊んだ挙句選ばれた人となった。今でこそ忘れた感情だけど、当初は色んな登場人物への嫉妬が大きな悩みだった。おれかわいい。
ネットに異常に弱いおれはとにかくティンダーが怖かった。昔好きだった人が彼氏と別れたあと始めたときも、「そんなのやめなよ」とかこの世で1番ウザくて遠い「おれにしなよ」の婉曲表現を平気で言っちゃうほどマッチングアプリは食わず嫌いで下に見てた。20歳の頃です。
それから3〜4年経ち、20台半ばという童貞としては古参勢となってしまう年頃に突入したおれは、いよいよ昔馬鹿にしたアリにすがるキリギリスが如くティンダーにがっちりしがみついたのだった。
くそつまらない思いつき文章はさておき、間違ってたのはおれだった。馬鹿にするところなんてなかった。人類数千年の歴史でネットが普及するまではずっと、男女関わらず出会いっていうのは自分の属する場所、そしてそこで知り合ったり仲良くなった人を通じて新たに起こる。つまり知っている人から知らない人へと螺旋状に繋がっていくものだったのに対して、ティンダーはどこの誰かもわからないポッと出の人と出会うことになる。
だから、類は友を呼ぶということわざがあるように、自分の属する場所、知り合い、仲良くなった人を通じて新たに出会う、つまりどこかしら類似性があったり、何かを共有している可能性が高い人達とは違い、自分とは全く生まれも境遇も価値観も違う、自分にはない考えを持っている人とマッチする機会も多かった。
そして何よりこれが俺にとっては1番楽しかった。だからダラダラ話したり遊んだりするだけでも俺は結構満足だった(強がり)。そして会話が好きだし得意という数少ない俺の長所だと思っているとこがいきたのか、ブンブン陽キャの人以外は話が合う人が多かった。俺はインキャだった。これを本当の意味で理解したのも、出会いがランダムなティンダーのおかげだった。
まぁなかには自分の話ばっかで聞くのきつい人もいた。俺も誰かに思われたりしてたかな、気をつけてても難しいよね。一人ひとり会話の形、テンポ、内容は違うもんね。
けど総じて楽しい。共通の知り合いがいないから気兼ねないっていうのも楽なとこ。友達なら選ばなきゃいけない話も、ティンダーの人なら言えることだってあった。親密度がどれくらい打ち明けられるかの物差しだと思ってたけど違うこともあるみたいです。
だから今も続けてます。え?会ってないからいいよね?でも最初の1年半はやってなかったよ。あれ?そういう話じゃない?あぁそう、ごめんなさい
けど色んな人と話すの好きだからやめないかな、もちろんこの人にとって俺はつまらない人だなって察して少し悲しくなったり、逆に向こうだけ楽しそうだなと思うこともあるけどそれ含めて楽しい。最新の一期一会の形と思えば綺麗にまとまるはず。
もし俺とマッチして「別にいんじゃない、続けてても」と思う人は仲良くしてあげてください。1回だけしか話さなかったこれまでとこれからの人達にもおれに時間を割いてくれてありがとうと感謝してます。
あとはやっててもいいけど彼女とはマッチしませんように。
P.S. 悔しいから書くけど今の彼女できる前からちゃんと女の子の友達はいっぱいいたし!
何なら好きな人達と遊んでたし!もちろん2人で!けど勇気なくて踏み切れませんでした。そしたらみんな知らないうちに彼氏ができました。「言ってくれなかったもんね」と言われたこともあります。
ダメな男ですね!
でも女性という掴めない存在を少しだけ理解できた気になれたのは、そして今の彼女ができたのは。今の僕があるのは昔好きだった人達のおかげです。
以上、俺のプライドにまでお付き合いいただきありがとうございました。何でもないnoteでした。