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【BEFFY】市場規模とターゲットユーザーの調査方法
読む時間:3分
難易度:★
おすすめ:スタートアップの起業を考えている方
登壇いただいた、ビークラの研修の内容の一部です。
事業を作る際に必要な市場規模について、定義を理解し、正しく調査ができていますか?
また、ターゲットユーザーの設定は、解像度高くできていますか?
この記事では、
市場規模とターゲットユーザーの調査方法
について解説していきます。
市場規模の定義(TAM・SAM・SOM)と調査方法
スタートアップにおいて、ターゲット市場の規模を把握することは重要なステップです。 市場規模を考える際に用いられる代表的な概念として、TAM(Total Addressable Market:総市場規模)・SAM(Serviceable Available Market:サービス提供可能市場)・SOM(Serviceable Obtainable Market:獲得可能市場)があります。
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TAMとは、企業が参入する市場全体の規模、SAMはその市場の中で実際にサービスを提供できる範囲の市場規模、SOMは実際にアプローチできる市場の規模であり、最も確実に狙える市場と考えられます。
一般的に、スタートアップが新しいプロダクトやサービスを市場に投入する場合、最初にTAMを調査し、その後にSAMとSOMを絞り込んでいきます。
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初期段階のスタートアップで、高額な市場調査データを購入するのは難しい場合は、公開されている過去のデータや無料のレポートなどを参考にしたり、VC担当者に整合性を確認してもらうことが有効です。
ターゲットユーザー設定のアプローチ
市場調査に加え、ターゲットユーザーの設定も非常に重要です。
ここではターゲットユーザーの設定で有効な2つのアプローチをご紹介します。
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一つ目はデモグラフィックアプローチです。年齢、性別、職業などの属性に基づいてターゲットを定義する方法を取ります。例えば、子育て世代をターゲットにしている場合、そのサービスのターゲットは20代から40代の親世代、のように設定していきます。
一方、サイコグラフィックアプローチは、ターゲットのライフスタイルや価値観、悩みなどを深く掘り下げる方法です。より具体的でリアルな人物像をペルソナとして設定し、サービスのニーズにマッチするかなど、ターゲットのインサイトを獲得することができます。
【実例👶】BEFFYのターゲット設定
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beffyでは、子育て世代の親がベビーグッズを検索することができるランキング・口コミサイトのBabiewを事業として運営しています。
このサービスのターゲットを検討する際、創業CEOである金木さんは1歳の子どもを持つ親だったため、まずは自分自身を最初のターゲットユーザーとしました。 自らが直面していた日常の悩みや課題をもとに、最初のペルソナを作成し、それをサービスの根幹に据えました。
しかし、自分だけの経験に基づくペルソナ設定では、偏りを生む可能性があります。 そこで、同世代の他の親たちにも目を向け、さらにターゲットを具体化するために、50人以上の子育て世代の親たちにインタビューを実施しました。このインタビューでは、日常生活や悩み・行動の違いを細かく確認しました。
例えば、首都圏に住む親と地方に住む親では、子育ての悩みや行動に違いがあることが分かりました。こうした差異を把握することで、地域ごとのニーズにも対応できるようなターゲット設定ができました。
また、デモグラフィックな情報(年齢、性別、居住地など)だけでなく、ライフスタイルや価値観、趣味などのサイコグラフィック情報も取り入れ、ターゲットユーザーの詳細な像を描きました。
いかがでしたでしょうか?
こちらの内容は、【マーケットリサーチ】市場調査の方法という研修コースの、Section1の一部を記事化してお届けいたしました。
本編では、市場の成長性を見通す方法や、ユーザーペインを掘り下げる方法などを解説しています。
研修コース名:【マーケットリサーチ】市場調査の方法
合計研修動画数:5本
合計研修動画時間:26分(2倍速で視聴の場合、13分)
スライド資料:35ページ
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登壇者は、
BEFFY CEO 金木 りなさん
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