「見づらいホームページ」 など、地方のネット活用に役立つ記事をピックアップ #163
地方や中小企業の情報発信に役立つ記事をピックアップして紹介しています。みなさんの仕事の現場でお役立てください
今回は以下の4本です
見づらいホームページ とは?
【見づらいホームページとは?】52.2%が「情報が見つけにくいホームページは見づらい」と回答(NEXER)
ホームページの見やすさに関する調査で、8割の人が「見づらいホームページ」に遭遇したことがあり、見づらい原因として52.2%が「情報が見つけにくい」、43.2%が「コンテンツの量が多い」と回答したことが紹介されています。サイトの改善に役立つ内容ですので一度ご覧になってみてください。
その一方で、調査の結果を踏まえてサイトを改善すればいいという単純なものではない、ことも事実です。というのも、不思議なことに、逆に「見やすいホームページ」が求められているのかといえば、必ずしもそうではないと言えるからです。例えば、楽天市場は、あのわかりにくい商品紹介ページだからこそ売れているということはずっと前から指摘されていることですし、昨日取り上げた記事(記事タイトルは「最初の9文字」で決まる)ついても、思わずクリックしたくなるタイトルは決して見やすいものではありません。こんなタイトルばかりが並んでいたら、正直言って見づらくて仕方ありません。さらに LP(ランディングページ)を考えても最後まで読むには勇気がいるぐらい長いページやこれでもかと内容がつめこまれたものの方が購入率が高くなることが紹介されています。
このように、ネットの活用を考える時、実は「見づらい」という一言で表現するのは片手落ちで、「●●するためには見づらい」というように、ある目的の範囲内で考えないといけません。この記事から見抜かないといけないのは、実はこのようなことです。
誤解しないで欲しいのですが、私は見やすいホームページが大好きですし、圧倒的にそちらを好みます。でも一方で、サイトで情報を提供して、さらにはそこから購入や問い合わせに結び付けることまでも考えた場合、残念ながら単に見やすくすればいいわけではないことも事実です(緊急性を訴えて成約も迫る方法は大嫌いですが…(^^;)。そこには、お客様とコミュケニーションを取り、理解していただき、行動に移していただくような「表現のロジック」が存在します。時にそれは、見づらさとは相いれない場合もあります。
この調査を紹介しているとある記事では、デザイナーがシンプルにページを作ろうとしたのに、もっと情報を入れてほしいという発注者側からのリクエストで情報量か多くなってしまうことがあるが、これは見づらさにつながるから、シンプルを一番に考えてプロのデザイナーに従った方がいい…という解説がされていました。ここまで見てきたように、この解説は片手落ちです。ポイントはシンプルに作る方がいいかどうかではなくて、お客様に商品やサービスを理解していただき次のアクションにつなげるためにその情報は必要なものなのか、必要なら説明の何番目に入れたらいいのか、どのような表現で伝えるべきなのか、というお客様とのコミュニケーションの流れにもとづいて組み込んでいくことです。画面をシンプルにすることが第一なのではなく、伝えることを考えた「コミュニケーションの設計」を踏まえた組み立てこそがポイントです。単なる画面デザインの話ではありません。
さらに中小企業の情報発信という視点からすると、見やすいということに徹底的に寄せられるのは大企業のサイトになります。というのは、大企業は基本的にサイトで販売しなくていいからです。大企業のサイトは、(販売の主戦場ではなく)問い合わせや困りごとなど顧客対応の窓口として利用されますので、見やすい・わかりやすいという切り口が特に求められるようになります。(一方で、大企業でも販売専用のサイトを見ていただければ、それはもう...)
調査の結果をご覧いただき、ぜひ皆さんの情報発信にご活用いただければと思います。Check it!
AIがお客様との関係を変える
少し難しい記事ですが、これから私たちが直面することになる次のようなことを理解していただきたいと思います。
私たちが直面しているのは、検索する側(=会社からすると、お客様の検索行為)の大きな変化です。
具体的には、これまでだったら「九州への格安旅行」と検索していたものが、「大人 2 名と6歳と4歳の子供2名の家族が九州を旅行するプランを教えてほしい。くつろげる温泉と子どもが楽しめる自然体験も組み合わせて、2泊3日で楽しみたい」と、依頼文の形で検索することへの大変革です。従来のGoogleが担当していたキーワードによる検索とは大きく異なります。
記事では、この時どんな変化があるのか、どんな可能性があるのかなどについて詳しく紹介されています。
「生成AI と検索」という切り口の情報を見ると、SEOに貢献する記事が(自分が苦労しなくても)生成AIが勝手に書いてくれる! という内容か、AIスゴイ!という内容ばかりですが、ポイントはそこではなくて、この記事にあるような「大きな変化」です。そのような位置づけでぜひ記事を読んでみてください。英文の記事ですので翻訳機能を利用してどうぞ。Check it!
製造業の動画マーケティング
【製造業における動画マーケティングの効果とは?】73.6%が、動画が新規顧客獲得に繋がっていると回答(テクノポート)
製造業における動画利用に関する調査です。73.6%が動画が新規顧客獲得に役立っていると回答しています。
結果を見ると、人材とコストもの関係もあって製造業での動画活用がまだあまり進んでいない実態がわかります。客言えばこれから本格化することがうかがえますし、ぜひ早めにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
私も 製造業の情報発信や動画活用をいくつもサポートさせていただきましたが、ひと口に製造業といっても、製造の種類やその会社の得意とするポイント、お客様との関係性によって 情報の出し方や扱いがまったく異なってきます。極端な話、ネット上に情報を出さない方が安定的かつ優位に仕事が確保できる会社すらあります。調査によると動画による情報発信は今穴場のようですが、どう活用するのかは会社ごとにしっかりと検討されることをお勧めします。Check it!
QRコード詐欺を防ぐ
QRコードを利用した詐欺「クイッシング」、手口を知り標準カメラで確認する(日経クロステック)
QRコードは、偽物が簡単に作れる上に、本物か偽物の判別がしづらいという落とし穴かあります。記事を読んでQRコード詐欺の実態を知っていただくととに、ご家族やご友人、会社スタッフにもぜひ共有してあげていただきたいと思います。Check it!
次回をお楽しみに!