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「2021年総選挙に見るSNSの拡散」など、ネット活用に役立つ記事をピックアップ #167
地方や中小企業の情報発信に役立つ記事をピックアップして紹介しています。みなさんの仕事の現場でお役立てください
今回は以下の4本です
2021年総選挙に見る SNSの拡散と投票への影響
【解散総選挙】ネット民意は0.2%のユーザーがつくる!2021年衆院選、反自民党のSNS投稿はどう拡散したか(JBpress)
2021年衆院選において、SNS(具体的には、X の投稿)の投稿がどのように拡散し最終的に投票にどのような影響を及ぼしていたのかを、計量社会学の専門家が解析・分析した内容が紹介されています。ニュースで報じられているように米大統領選挙では SNSフェイクニュースや事実とは異なる内容が拡散されていることが大きな問題になっています。記事で取り上げられている内容はフェイクかどうかという観点ではなく、「反自民」「親自民」「ニュートラル」な投稿がどの程度投稿されれ拡散されてたのかを統計的手法で解析したものです。結果、記事のタイトルにあるように、
約190万件の拡散のうち、約52%の拡散数が、わずか200のアカウント(約0.2%)によるオリジナルポストから発生
していることがわかったそうです。
詳しい分析は記事をご覧いただきたいと思いますが、今や「民意」と呼ばれるものが形成されるのに大きな影響を持つSNSですから、SNSを利用する全員が一度は見ておいた方がいい記事だと思います。また、この記事に関連して、次の2つについてもぜひご覧いただくことをおすすめします。
日本ファクトチェックセンターによる、ファクトチェック情報
「世論操作ツール」による「認知戦」(NHKスペシャル)
Check it!
TikTokとYouTubeのショップ機能が与える影響
TikTokとYouTubeのアプリに搭載されているショッピング機能が、ユーザー体験や検索という行為をどのように変えてしまうのかが紹介されています。従来であれば、SNSなどで気になる商品と出会った時に、Googleなどでその商品名やメーカーで検索をし、販売しているショッピングサイトに行き、他の似たような商品と比較した上で購入に至るという手続きが必要でした。これが、TikTokやYouTubeにショッピング機能が付くことでユーザーにとっては検索から始まる一連の操作が必要なくなり、購入の利便性が劇的に向上することになります(いわゆる、ソーシャルコマース)。
ユーザーにとっての利便性向上は多くの人が想像できるかと思いますが、より重要なのは、この記事で次のように指摘されているポイントです。
ユーザーは、従来の検索エンジンを使わず、商品の推奨や即時購入オプションを求めてソーシャル プラットフォームを利用するケースが増えています。リサーチ主導の検索から、より取引的でトレンド重視の検索へのシフトにより、オンライン検索の形が変わります。消費者がクリエイター、ビジュアルコンテンツ、リアルタイムのやり取りをより信頼するようになったため、従来の検索エンジンは電子商取引における優位性を失いつつあります。
商品の購入はこれまで、「調べる」「比較する」ということに基づいて行われていました。購入しようと思っている商品の口コミを調べるというように、検索はこの購入プロセスにおいて非常に多くのメリットを提供してきました。ところがソーシャルコマースの場合、この「調べる」「比較する」というプロセスが省略され、「このインフルエンサーが紹介しているから購入する」ということであったり、「これイイかも♪」と衝動的に購入するということが起きてきます。この行為が良いことなのかはここでの議論ではありません。お伝えしたいのは、このように「購買行動の場」が大きく変わるということ、そしてこの変化は地方・中小企業にとってはビジネスチャンスと見ることもできるということです。記事にはまだ日本には導入されていない内容も含まれていますが、そのような視点でぜひ記事をご覧ください。英文の記事ですので翻訳機能を利用してとうぞ。
合わせて、以下の記事をご覧いただくといいと思います。
東南アジアのTikTokを知る
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ECとリアル店舗での購買行動
進む購買行動のデジタルシフト 1~5万円の価格帯でのオンライン決済が増加傾向に/電通デジタル調査(ECzine)
ECと店頭をまたぐ購買行動の実態調査です。商品を比較検討する段階でオンラインの情報を利用する人が増加していることなどが指摘されています。詳しくは記事をご覧ください。Check it!
生成AIを活用して記事を書く
3種類のAIを組み合わせて記事を書いてみた!どこまでAIに任せるべきか教えます【AI活用実践編】(ライフハック)
複数の生成AIを組み合わせて記事を書いていく過程が紹介されています。記事では、3つの生成AIをそれぞれの特徴に合わせて利用しています。
「このようにすればいい」ということではなく、「こういう利用方法もある」というレベルで生成AI活用の参考にしていただければと思います。Check it!
次回をお楽しみに!