地域が賑わい空き家を埋める!魅力を伝えるスタンプラリーの企画書
この記事は、滞在型地域課題解決プロジェクト『横から交差点』の最終報告会で行った「空き家を活用して朝まで語り明かせるサードプレイスを計画しよう!」の報告内容の記事になります。
プロジェクト立案までの概要
十和田で行った滞在型地域課題プロジェクトに県内高校生2人が冬休み期間のうち5日間を利用して参加しました!
この冬休みの5日間ではオフラインで直接集まってアイデア出しまで行い、
プロジェクトとしてはその後オンラインにて企画書作成までを行いますが、今回、冬休みの5日間、その後オンラインにて固めた企画を発表する最終報告会を実施しました。
この記事ではそこで発表された内容をまとめました。
▼ プロジェクト立案までのストーリーが気になる方はこちら
企画を考える際に
チームCは高校生2人で構成されていますが、他のチームと違うポイントとして「自分の住んでいる地域に誇りを持ち、現状にあまり不満を感じていない」という点が挙げられました。
そのため、課題をどうにかするのではなく、すでにある良いところを伸ばすような企画考案となりました。
企画内容
十和田市のカフェを回るスタンプラリーを提案します。
スタンプラリーを通して、十和田ならではの個人店を知る機会を作成します。地元に住む人が考える十和田の魅力を知れるスタンプラリー。
強みとしては様々な方と交流をする横から交差点からの企画なので、地元の様々な方の意見が入ったスタンプラリーにすることが出来ます。
これにより、まだ魅力を知るきっかけの無い学生に既存のガイドブックには無いローカルな魅力を認知してもらい、将来的にUターンしたくなる意識づくりを行います。
他にも、全く十和田を知らない観光客や移住者が十和田を堪能出来るきっかけになることも目指しています。
まずはカフェを回れるスタンプラリーですが、将来的には他飲食ジャンルや商店、観光スポットなどのコンテンツ追加も考えています。
課題感
周りで見かける学生は十和田の魅力を知らないまま目的など持たず、一旦県外に出ていくことを考えているケースを多く見かけます。
十和田の魅力を知っている自分たちは”十和田で暮らしたい”という意思があることから「十和田の魅力を知ることで十和田で暮らす選択肢が生まれるのではないか」と仮説を立てました。
このことから、今回企画するスタンプラリーはターゲットを「進学や就職などで県外へ行ってしまう学生」に焦点を当てることとしました。
また、企画する際には以下のような課題感も挙げられました。
利用する店はマクドナルドしか知らない
個人の方が経営されている十和田のお店に入らない
この課題を払拭、そしてUターンを目指してスタンプラリーを実施計画を立てます。
目標
【1】 十和田市の魅力を知ってもらう
高校生が大学や就職といった転出タイミングの前に十和田市の魅力を知っている状態にしたいです。
今回企画したスタンプラリーという施策によって、十和田市の魅力が伝わることを目標としています。
また、十和田市の魅力を知ることによって、十和田で暮らすという選択肢にも結び付けられたら嬉しいです。
【2】日常的に十和田の個人店に足を運ぶように
このスタンプラリーをきっかけにしてスタンプラリーを行っていない期間もその店に足を運ぶきっかけになれば嬉しいと考えています。そして足を運ぶようになった結果として魅力を知り、3つ目に繋がると私たちは計画しています。
【3】間接的に空き家問題の解決を目指す
これは長期的な目標でありますが、スタンプラリーによる経済効果によって波及効果を生み出すことを目標としています。
スタンプラリーによって、街の住民が十和田市にしかない魅力あるお店を知り、地元のお店を利用することを促します。
地域の中で経済が循環することで、地域のお店が潤い、外からの新規参入を促します。
今ある個人店を支えつつも、新規参入を受け入れることで、空き家のある土地を活用してもらうことを目標としています。
懸念点と対策
懸念点
スタンプラリーの参加者・参加店双方のニーズに合わせることが出来るか
本当にこの企画で集客ができるのかどうかがわからない
高校生のお小遣いだとすべての店を回れない可能性がある
マップを紙で出す場合・スタンプラリーの景品を用意する場合には、お金をどこかから回収しないと赤字続きで継続が難しくなりそう(今回は必要ない形を考えている)
企画を考える際には理想だけではなく、現実を見ることも重要だと考え、実際に起こりそうな弊害をピックアップしました。
対策
高校生のお小遣いだとすべての店を回れない可能性がある
マップを紙で出す場合 / スタンプラリーの景品を用意する場合
運営のお金をどこかから回収しないと赤字続きで継続が難しくなりそう
景品を出す場合に費用が足りなくなる懸念(今回は上記の方法で回避していると考える)
学生向けの対策では、高校生にアンケートを取ったり情報発信をお手伝いしてもらうことなどが挙げられました。
また、高校生だと「資金面で参加店舗側にもメリットが理解してもらえないのではないか」という懸念点も親世代を絡めた企画案にすることで解決することとしました。
費用面での対策では、集客や案内含め全てネットを介すことでなるべくコストを出さない構造にたどり着きました。景品に関しても飲食店さんに協力いただくことで抑えられるようにしました。
発表者の感想
地域課題解決に向けた今後の動き
プロジェクト実施に向けて準備を進める予定の今年度になります。
最終報告会ではアイデアを提案書として確定させたものをプランナーの皆さんに発表頂ける集大成のイベントになりました。
最終報告会についての記事も出ますのでここまで読んでくださった方は是非 ビーコーズの Facebook ・ note をフォローして最新情報をチェックしてみて下さい!
コーディネーター
(株)ビーコーズ|佐藤 佑志(さとう ゆうし)
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ライター
㈱ビーコーズ|三部 暖(みべ はんと)
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