アナウンサー試験はどんな試験
アナウンサー試験の流れ
書類提出
提出する書類には下記のものがあります(ネットでアップロードの場合も)
エントリーシート(PR付の履歴書)
エントリー動画(局によって)
写真
書類審査は、人によってはなかなか通過せず、就活期間の大半をここで悩んでしまう人が多いです。当然、最も志望者が多い段階から減らすので、大変といえば大変ですが、準備を念入りにやることで通過率はかなり変わってきます。実際、なかなか通過しなかった人も、最後には通過のためのコツがわかってきましたと話してくれます。
特にエントリートートは、ただアンケートのように書くのではなく、しっかりと自分のやりたいことやアピールポイントが伝わるように具体的に書くことが大切です。手書きの場合は、マーカーなどでカラフルな装飾を施す人も多いですが、見やすければ黒ペン一色でもかまいません。反対にネットで打ち込む形式の場合は、より内容で勝負できるような文章力も求められます。
写真は、キー局なら、バストアップと全身写真のほかに、4枚のスナップ写真を求める局が多く、どの写真を選ぶかによって同じ人間でも通過率は変わります。動画の提出がなかった時代は、規模の大きな局では「写真がすべて」というほど重要視されていましたが、動画の提出が加わったことで、比重は動画に移ってきています。
動画は、30秒~1分ぐらいの間で時間を指定され、その間に自己PRや下記のような与えられたお題に沿ってフリートークをします。中には、歩きながら話している動画を求める局もあります。
「あなたがだれにも負けない誇れることを交えて自己PR(日本テレビ)」「カメラを自分の友達だと思って、この1年であなたが一番笑ったこと(フジテレビ)」「5年後MBSでどんな仕事をしたいですか(毎日放送)」
1次面接
書類に通過すると会社へ赴いての1次面接。
ここからがアナウンサー試験の本当の勝負の始まりです。
数分で終わることの多い1次面接。エントリーシートをもとにちょっとした質疑応答が行われるのに加え、だいたいはここでA4サイズ程度の紙に印刷された原稿を読まされます。 (ニュースだったりお知らせだったり、普通の文章だったり、色々)
だいたい面接官の中にアナウンサーもいて、その読みをチェックします。原稿読みがどの程度のレベルかを見るほか、声質、滑舌や漢字の読みなどもチェックされます。
地方局の場合は、本社だけでなく、東京支社などで1次面接を開いてくれるところもあります。 この面接は集団面接だったり、1対1だったり、面接官が2,3人いたりとさまざまな形式で行われます。
2次面接以降
1次面接に通ると、受験者の数もかなり減ります。
ここからは、面接や実技テスト、筆記試験など、局の規模や方針によって色々と分かれます。 面接では、アナウンス部以外の他部署の面接官が加わったり、 または1次面接より役職が上の人の面接が行われます。
実技テストは、実際に放送するスタジオでアナウンサーの適正などを見ていきます。 ここではニュース原稿を読んだり、題材を与えられて話す「フリートーク」などを、テレビカメラに向かってマイクをつけて行います。 アナウンススクールなどで経験しておかないと、緊張しますよね。でも初めてでも天才肌で軽々とやってのける強者もいますが・・
筆記試験はそこまでやっきになってやらなくても大丈夫だと思います(NHK以外)。ただそれは一般常識が普通にある人の場合。大人の会話や時事ニュースに全くついていけない人はそれなりの勉強はしておいたほうがいいでしょう。
最終面接
いよいよ社長・役員クラスの最終面接です。ここまで来た時点で、現場クラスの目から見たあなたは、業務的に当社に欲しい人材と思われたと言っても過言ではありません。ですから最終試験まで残った時点で、あなたはアナウンサーとして素養ありと判断されたと自信を持っていいでしょう。
最後はまさに運。よく言われるのが、社長の好み(本当かウソかわかりませんが)。現場ではあの人が本当に欲しかったんだけどね・・とは、実はよく聞く話。ですから、もし最終試験で落ちたとしても、この局とは縁がなかったと切り替えて、むしろ自信は持って次の試験に向かいましょう。