素敵な選Taxi
今週のOUTPUT!No.3 人生における選択
なんてね、言うてますけども。これはあれですね。一昔前のテレビドラマ「素敵な選タクシー」から引っ張ってきました。今日の内容にぴったりかなという意味も込めましてね。はい。どうもAnbyです。
さてさて、皆さんは今まで生きてきた中で後悔していることはありますか?俗にいう、黒歴史というものです。ここでどうしてこんな選択をしてしまったんだ!とか。別の選択を取っていれば、もっと別な道を歩んできたことだろう、とか。
実際その通りで、その時に取った選択が違えば当然違った生き方になっていたことでしょう。
あなたを構成する要素は水だけはなく、今までに取ってきた選択肢の積み重ねですね。あなたが何かしらの選択肢に直面した時に、後悔しないような選択をしたいですよね。今回はその素敵な選択肢を取るために、皆さんが落ち入りがちな思考の罠にも触れながら、思考法の話を進めていこうと思います!
因みに、出典・参考はロルフ・ドベリ著の「Think Smart」という書籍であります。気になった方はご自分で買って読んでいただければ、さらに面白いと思います!
1.人生は選択の連続である
Life is a series of choices.
皆さんは、この言葉を知っていますか?直訳すると、そうです。「人生は選択の連続である」ですね。
これは、劇作家で有名なウィリアム・シェイクスピアの有名作「ハムレット」でハムレット王のセリフです。
この言葉を聞いてどう思いますか?実際その通りだと思う人が多いのではないでしょうか。
現実問題、あなたはこの文章を読むかはたまた別の記事を読むか、という選択肢がありましたが、あなたは嬉しいことに私の記事を読んでくださっています。小さなことではありますが、そこで選択があり、あなたは決断したということですね。
あなたが朝起きる時でさえ、あなたが起きようと思わなければ起きないはずですね。1日の始まりから選択をし、1日中選択し続けています。そんな日々を生きているあなたは、必然的に人生においてもその選択をしてきています。それも連続的に。休むことなく。
選択する、というのは一般的な認識以上に大変なことですし、疲れることですし、面倒なことです。それをやってのけているのは、実際すごいことなのですよ。
2.思考の罠に注意!
さて、ここでまた考えて欲しいことがあります。以下の話は、既存の団体とは全くの無関係で、私が勝手に考えて書いているものですので、そこはご了承くださいね。
あなたは今、プログラミングの専門学校のパンフレットを見ています。そこには立派で、綺麗な施設が写っており、また、デスクトップ型のパソコンが並んでいる教室もあります。さらにページを捲ると、授業風景が載っていました。数人の生徒がパソコンの前に座り、講師が教えているものです。最後のページには、この学校を卒業するとプログラミング検定という資格を取得することができます、と書いてありました。ついで、その資格保持者と非資格保持者の生涯年収の比較グラフが載っていました。そのグラフでは資格保持者の方が生涯年収が高いことが読み取れます。
さて、あなたはこのパンフレットには突っ込みどころがいくつかあります。あなたはこの文章、もといパンフレットに対して批判してみてください。
別にないぞ?という人は「思考の罠」にハマっています...これらの情報で軽率な判断をしてしまうと、期待するレベルとのギャップがあったりするなど、失敗する可能性があります。
これには思考の罠が3つ隠れています。
まず、スイマーズボディの幻想という罠。これは語源はその名の通り、水泳選手があのような肉体、身体になっているのは水泳をしているからだと思い込んでしまうことから来たようです。要因を履き違えてしまう、ということです。
今回の場合、プログラミングなど、今の状況ではわざわざ専門学校に行かなくても独学ででも学習可能です。
次は、資格保持者と非資格保持者の比較ですね。生涯年収というのはあまりに期間が長すぎます。それまでに人生として何があるのかわからないですし、成功して収入が増えたとしても、それが資格のおかげであるとは限りません。
最後に、選択肢の見過ごしです。もし、プログラミングの技術を身につけたいとして、プログラミング専門学校に通う、通わない、が選択肢ではありません。本来ならば、通う、通うことそれ以外の選択全て、が選択肢になり得るのです。
特に注意しなければならないのは、この選択肢の見過ごしですね。これにハマってしまうと、正しい選択をすることができないだけでなく、意味のない論争などを繰り広げることになります。
3.身近に潜む選択肢の見過ごし
一例を挙げてみようと思います。
あなたは不動産にて物件を探しています。自分で提示した条件に沿った物件を不動産屋は紹介してくれるでしょう。選択肢を絞ってくれる、というメリットはあるのですが、裏を返せば、不動産屋の思惑が出やすい、ということにもなります。
性格悪いですね笑。すみません。全てがそのような不動産であるというわけではありませんが、少なくとも、不動産の人も想定しなかった物件の不都合、はあるものです。まぁ、実際住むのは自分自身なのですから、気になる人は気にする、みたいな事例があることでしょう。
それが選択肢の見過ごしなのですが。提案する条件は、大体は家賃だったりアクセスの融通だったり広さや、敷金礼金、綺麗さ、外観、壁の薄さ、築年数、日当たり、木造か鉄筋か、に関することが多いでしょう。
実際は「住み心地」に関係する事柄はまだまだ考えられます。近隣住民の性格、道路から近いか、コンセントの場所、アースの場所、窓の立て付け、壁や床の状態、洗面台の状態、夜の騒音などなど。
選択肢としては、その物件に住むか住まないか、ではありません。正確にはその物件に住むか他の物件に住むか、です。選択肢の見過ごしを防いで、自分に有益な選択を取りたいですよね。
4.決断疲れにも注意!
とはいえ、様々な選択肢を考え、比較し、決断するのは疲れることです。それだけ手間がかかりますから。フィジカル的な疲労というよりかはメンタル的な疲労が溜まります。
意志力の低下、と表現したりするそうですので、ここでもそう表現することにします。意志力が低下してしまうと何がいけないのか、という話ですが。これは特に購買の時に本当に危険なものです。
何かものを買うかどうかも決断が必要ですよね。それを買おうが買うまいが、その決断にも意志力を消費しています。決断の回数が多いほど、それだけ意志力は削られていきます。ちょうど、ゲームのHPみたいなものですね。
HPが減ってくると、人間はどうなるかというと誤った選択、もとい決断をしてしまうことになります。具体的には、購買でいえば衝動買いが増えたり、本来は買う予定のなかったものを買ってしまったり、などですね。
では、この決断疲れへの対策はあるのでしょうか?これの回答の1つとして、意志力を回復する、という方法があります。
IKEAという家具屋さんをご存知でしょうか?とにかく広くて、様々な家具が置かれているのですが、中間あたりにレストランが設置されています。これはお客さんが、購買による決断疲れによる意志力低下を回復する役割を果たしているのです。よく考えられていますよねぇ。
5.まとめ
必ず選択を迫られる場面がこれから先もくるでしょう。それが小さなことであろうとなかろうと、その選択はあなたを形作るものとなるのは間違いありません。もしもあなたが後悔のない選択をしたいと願うのであれば、選択肢の見過ごしがないように注意していきたいですね。
また、選択肢の比較の際は、次善の選択肢と比較することをお勧めします。これに気を配っておくだけで、選択肢の見過ごしを防ぐことはできるはずです。そして決断疲れになったら、是非意志力を回復しましょう。休憩を挟んだり、リラックスする何かをしたり、食事をしたり。それだけで意志力は充電されます。
皆さんが、これからも素敵な選Taxiに乗って素敵な選択肢を取ることを願っています!それでは皆さん、また来週!!最後までお読みいただきありがとうございました!