用語集: 「就活うつ」
今回は「就活うつ」についてコメントさせていただきます。
就活うつとは?
「就活うつ」: 就職活動(以下、就活)を経験した学生が、就活の失敗や行き詰まりに起因する強度のストレスでメンタルヘルスに不調をきたし、抑うつ状態に陥ったり、うつ病を発症したりすることをいいます。近年、就活の激化・長期化に伴って急増しており、症状が重い場合は、引きこもりや自殺にもつながりかねません。
就活うつの原因
就活うつには、様々な原因が考えられます。
就活の長期化: 長期間にわたり就活を続けることで、精神的にも肉体的にも疲労が蓄積し、ストレスが溜まってしまいます。
内定へのプレッシャー: 周囲の友達が内定を獲得していく中で、自分だけ内定が取れないことに焦りや不安を感じ、プレッシャーに押しつぶされてしまうことがあります。
自己否定: 面接でうまく答えられなかったり、希望する企業に落ちてしまったりすることで、自己肯定感が低下し、自分自身を否定してしまうことがあります。
社会不安: 社会に出ることへの不安や、将来への漠然とした不安を抱えることで、精神的な負担が大きくなります。
就活うつの症状
就活うつには、以下のような症状が現れます。
精神的な症状: 気分の落ち込み、無気力、集中力低下、不安感、焦燥感、罪悪感、自己否定感、死にたい気持ちなど
身体的な症状: 睡眠障害、食欲不振、頭痛、胃腸障害、疲労感、倦怠感など
就活うつの予防
就活うつを防ぐためには、以下の点に注意することが大切です。
自己分析をしっかり行う: 自分の強みや弱み、興味や関心、価値観などを理解することで、自分に合った企業や職種を見つけやすくなり、就活の迷いを減らすことができます。
情報収集を丁寧に行う: 企業や業界の情報収集をしっかりと行うことで、就活に対する不安を軽減することができます。
計画的に就活を進める: スケジュールを立てて計画的に就活を進めることで、時間的な余裕が生まれ、ストレスを減らすことができます。
周囲に相談する: 家族や友人、大学の先生やキャリアセンターなどに相談することで、一人で抱え込まずに問題を解決することができます。
休息をしっかりと取る: 適度に休息を取ることで、心身をリフレッシュし、ストレスを溜め込まないようにすることができます。
就活うつになった場合
就活うつになってしまった場合は、一人で抱え込まずに、周囲に相談したり、専門家に助けを求めることが大切です
大学: 大学の学生相談室やカウンセリングセンターでは、専門的なカウンセリングを受けることができます。
医療機関: 心療内科や精神科では、医師による診察や治療を受けることができます。
民間機関: 就活うつ専門のカウンセリング機関や、就職活動支援を行う民間機関もあります。
就活うつに関する情報
就活うつに関する情報は、以下のサイトなどで得ることができます。
* 厚生労働省: https://kokoro.mhlw.go.jp/depression/
* 中央職業能力開発協会: https://www.atgp.jp/knowhow/newgradknowhow/c5027/
* 学生支援総合ポータルサイト: https://www.theport.jp/portcareer/article/60164/