用語集: 「ミルグラム実験」<ー 日本で、マスクをはずさない理由?
今回は「ミルグラム実験」についてコメントをさせて頂きます。
「ミルグラム実験」: 権威に対する服従の度合いを調べる実験で、指示された電気ショックを与えることを被験者に求めた。実際には学習者は偽物であったが、多くの被験者が与えるべきではないほどのショックを与え続けた。
これと、日本でマスクをはずさない人が多い理由との関係は?
最初の最初で、一度権威ある人々、医師その他の方々がマスクをしないと感染し大変な事になるとアナウンス。
つまり「権威のある方が発言、すると服従し現状を維持してしまう」
という意味です。
これは、ミルグラム実験と同じような現象かもしれません。
「ミルグラム実験」深堀:
ミルグラム実験は、1961年にスタンリー・ミルグラムによって行われた社会心理学の実験です。この実験は、権威に対する服従の度合いを調べることを目的としており、被験者は「教師」として選ばれ、実験者から指示された電気ショックを受ける「学習者」に対して、間違いを犯した場合に電気ショックを与えるように指示されました。しかし、実際には学習者は偽物で、ショックも与えられていなかったとされています。
被験者たちは、学習者が苦痛を受けていることを知りつつも、実験者からの指示に従い、ますます強いショックを与え続けました。多くの被験者が最大電圧までの450Vまでショックを与えたことが明らかになりました。
この実験は、倫理的な問題があるとして批判を受けたものの、権威や群集心理の研究に大きな影響を与え、今日まで研究者や一般の人々から注目を集めています。また、実験の結果は、人間が周りの環境や社会的圧力にどのように影響を受けるかを理解する上で重要な示唆を与えるものであるとされています。