小学校の勤務時間としてどちらが望ましいかと言われれば
昨日、今日と2日間、子供たちの通う小学校ではカンファレンスがありました。
このカンファレンスというのは、親と教員の二者面談のことで、新学年スタート(8月下旬)から今までの2ヶ月間の子供の様子を、課題ワークや成績表を資料に子供抜きで話し合うというもの。
我が子(7歳と5歳)のそれぞれの担任の先生との面談は昨日でした。
スタート時間は1人が6:00pm〜、もう1人が6:40pm〜。
日本の学校行事の常識からすると、驚きの遅い時間のスタートです。
これには理由が2つあって、1)できるだけ両親で参加してほしいこと、2)仕事の都合をつけやすくするため、というのがあります。
我が家のようなミリタリー家族は、夫が不在のことが多く勤務時間も長時間かつ不規則なので、夜の時間から面談できるのは非常にありがたいです。
カンファレンスは1人当たり20分刻みの面談の枠が設けられています。
この時間枠の予約は、各自の都合をもとにオンライン上で早い者勝ちで埋めていきます。
前置きがずいぶん長くなったのですが、ここで話をしたいと思ったのは、子供がどう評価されたとか云々カンヌンというより、教員視点で見た時の勤務時間のこと。
日本の教員とはまるっきり違います。
25日(水)は子供たちの下校後(3:15pm後)にカンファレンスが行われたので教員にとっては残業時間、となりそうですが、それを26日(木)の午前中を休みにすることで振替しているのが分かります。
また、26日(木)は夜7時までカンファレンスがある影響か、翌日27日(金)も学校は休みです。
学校が休みのときは教員も休みだと教員自ら言っていたので、間違いなく休み。それでも雑務に追われて無賃出勤する人なんてアメリカでは考えられません。
そうでなくてもアメリカの学年期は短くて、合間合間の休みも長いので、積算して6ヶ月間が学校、6ヶ月間は休みくらいの勢いです。
教員は宿題の丸付けもないし、課題を用意する必要もないし。クラブ活動も多くはありません(もちろん土日はクラブ活動なし)。つまり休みがとても多くて、仕事量も(日本に比べると)圧倒的に少ない。
子供の学力を心配するのは、日本から来た日本の親だからで、それが当たり前の環境ではそれが当たり前。何よりアメリカの教員のワークライフバランスはややライフ寄り、家庭寄りで均衡を保たれているように見えます。
正直、今日だけじゃなく明日(27日(金))まで学校を休みにする必要ある?と思うのですが、この緩さが本当に緩いのか、そうあるべきなのが健全な社会なのか分からなくなります。
ただ事実として言えるのは、こんなに緩くても社会は成り立って、世界トップレベルの成績優秀な人材がアメリカで育まれているということ。
それを思うと日本の教員の勤務時間も仕事量も、幼年期から必死で塾や習い事をさせて野放しにする時間を与えない教育も疑問に思わざるを得ないと感じます。