FXトレーダーが陥る「つつみ足」の罠を完全攻略!強力な反転シグナルを逃さない

FXトレードで勝ち続けるには、相場の変化を見逃さずに素早く対応することが重要です。その中でも特に注目したいのが、「つつみ足」と呼ばれるローソク足のパターンです。


つつみ足は、相場の反転を示すきわめて強力なシグナルとして知られています。しかし、多くのトレーダーがつつみ足を正しく活用できずに、かえって損失を出してしまうのが実情です。なぜつつみ足が使えないのか、その原因と対策を詳しく見ていきましょう。

つつみ足とは何か?その意味と特徴を理解する

まずは、つつみ足とはどのようなパターンなのかを確認しましょう。つつみ足とは、2本のローソク足が以下の条件を満たしたチャートパターンを指します。

  1. 1本目のローソク足の高値と安値を、2本目のローソク足が完全に包み込んでいること

  2. 1本目のローソク足の始値を、2本目のローソク足の終値が超えていること

つまり、2本目のローソク足が1本目のローソク足を包み込む形になっているのが特徴です。この特徴から、つつみ足は別名「アウトサイドバー」とも呼ばれています。

つつみ足の反転シグナルとしての意味

つつみ足が出現する場合、それまでのトレンドが転換する可能性が高くなります。

具体的には、以下のような意味を持っています。

  • 高値圏でつつみ足が出現した場合、上昇トレンドが下降トレンドに転換する可能性が高い

  • 安値圏でつつみ足が出現した場合、下降トレンドが上昇トレンドに転換する可能性が高い

これは、つつみ足の出現が、これまでの買い手や売り手の力関係の変化を示しているためです。

つまり、つつみ足は、相場の大きな転換点を示唆するきわめて重要なシグナルなのです。

なぜつつみ足は使えないと言われるのか

このように強力なシグナルであるつつみ足ですが、多くのトレーダーがうまく活用できないのはなぜでしょうか。

その主な理由は以下の3つです。

  1. 第1波の認識が間違っている

  2. 時間足によって解釈が変わる

  3. 起点と終点が後から変更される

これらの問題点により、つつみ足を使ったトレードでは多くのトレーダーが失敗してしまうのです。

第1波の認識が間違っている

つつみ足を活用するには、まず第1波の発生を正しく認識することが重要です。しかし、多くのトレーダーがこの第1波の認識を誤っています。

具体的には、直近のトレンドとは逆方向の大きなローソク足や、レンジを抜けた波、ダウ理論を崩壊させた波などを、第1波だと勘違いしてしまうのです。

しかし、これらのパターンは必ずしも第1波ではありません。トレンドの継続を示すダウ理論に照らし合わせて、真の第1波を見極める必要があります。

時間足によって解釈が変わる

エリオット波動理論に基づいてつつみ足を分析する場合、見ている時間足によって全く異なる解釈になってしまうことがあります。

例えば、日足レベルでは下降トレンド中だと判断しつつ、1時間足レベルでは上昇トレンドの第3波だと解釈できてしまうのです。

このように、時間軸によって全く逆の解釈になってしまうため、初心者にはつつみ足の活用が難しくなります。

起点と終点が後から変更される

さらに、エリオット波動理論では、つつみ足の起点と終点が後から変更されることがあります。

最初は特定のA地点からB地点までを第1波だと考えていたのに、その後の展開を見て終点であるB地点を変更するといったケースです。

このように、後付けでつつみ足の起点と終点が変わってしまうため、初心者にはつつみ足の活用が難しくなるのです。

つつみ足を正しく活用するためのポイント

では、これらの問題点を克服して、つつみ足を正しく活用するにはどうすればよいでしょうか。

ポイントは以下の3つです。

  1. ダウ理論を組み合わせて第1波を見極める

  2. 複数の時間足で確認し、整合性のある解釈を行う

  3. フィボナッチ分析などの指標を組み合わせる

ダウ理論を組み合わせて第1波を見極める

つつみ足の活用には、まず第1波の認識が重要です。そのためには、ダウ理論を組み合わせることが効果的です。

ダウ理論では、トレンドの継続を示す高値・安値の更新が重要です。つまり、一度でも高値や安値が更新されなければ、トレンドは継続していると判断できるのです。

したがって、直近の大きな陰線が出現したからといって、それを第1波だと判断するのは早計です。ダウ理論に照らし合わせて、トレンドが本当に転換しているかどうかを見極める必要があります。

複数の時間足で確認し、整合性のある解釈を行う

つつみ足の解釈は、見ている時間足によって大きく変わってしまうという問題がありました。

そこで、複数の時間足でつつみ足の発生を確認し、それらの解釈に整合性があるかどうかを確認することが重要です。

上位足と下位足の解釈が一致していれば、つつみ足の判断は正しいと考えられます。一方、解釈が異なる場合は、つつみ足の判断に問題がある可能性があります。

フィボナッチ分析などの指標を組み合わせる

さらに、つつみ足の活用には、フィボナッチ分析やチャネル分析など、他の指標を組み合わせることが有効です。

これらの指標を活用することで、つつみ足の起点や終点の変更を予測したり、反転の目安となるポイントを特定したりできます。

すなわち、つつみ足単体ではなく、他の分析手法と組み合わせることで、より正確な相場判断が可能になるのです。

つつみ足を活用したトレード手法

つつみ足を正しく活用するためのポイントを理解できたら、次はトレード手法について見ていきましょう。

つつみ足を活用したトレードには、大きく2つのパターンがあります。

高値圏でのつつみ足

高値圏でつつみ足が出現した場合、上昇トレンドから下降トレンドに転換する可能性が高くなります。

このときは、つつみ足の出現後、2本目のローソク足の高値をブレイクするタイミングでショートポジションを入れると良いでしょう。

ストップロスは2本目のローソク足の高値少し上に設定し、利益確定は前の高値付近や、フィボナッチ等の指標を参考にするとよいでしょう。

安値圏でのつつみ足

一方、安値圏でつつみ足が出現した場合は、下降トレンドから上昇トレンドに転換する可能性が高くなります。

このときは、つつみ足の出現後、2本目のローソク足の安値をブレイクするタイミングでロングポジションを入れると良いでしょう。

ストップロスは2本目のローソク足の安値少し下に設定し、利益確定は前の安値付近や、フィボナッチ等の指標を参考にするとよいでしょう。

まとめ:つつみ足を正しく活用するための3つのポイント

FXトレードで強力な反転シグナルとして知られるつつみ足ですが、多くのトレーダーがうまく活用できていないのが実情です。

その理由は、第1波の認識ミス、時間足による解釈の違い、起点と終点の変更などさまざまな問題点があるためです。

しかし、つつみ足を正しく活用するためのポイントさえ押さえれば、強力な相場判断ツールとして活用できるはずです。

つつみ足を正しく活用するためのポイントは以下の3つです。

  1. ダウ理論を組み合わせて第1波を見極める

  2. 複数の時間足で確認し、整合性のある解釈を行う

  3. フィボナッチ分析などの指標を組み合わせる

これらのポイントを意識しながら、つつみ足を活用することで、より精度の高い相場判断が可能になるはずです。FXトレードで勝ち続けるには、つつみ足の活用は欠かせません。ぜひ、この記事を参考にして、つつみ足の活用スキルを磨いてください。

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