FX取引を有利に進める!「つつみ足」の見極め方とトレード活用術
はじめに
FXでは、チャート分析が非常に重要な役割を果たします。その中でも、ローソク足のパターンを捉えることは、相場の動きを先読みし、有利な取引につなげるための重要なスキルです。なかでも、「つつみ足」は、トレンドの転換を示唆する代表的なローソク足パターンとして知られています。
本記事では、つつみ足の定義や特徴、具体的な見極め方、そしてトレードへの活用方法について、詳しく解説していきます。ローソク足分析の基本から応用まで、FXトレードの勝率を上げるための必須知識をお伝えします。初心者からベテランまで、幅広いFXトレーダーの皆様の役に立つことでしょう。
つつみ足とは何か
つつみ足、またはアウトサイドバーと呼ばれるこのパターンは、1本目のローソク足の高値と安値を、次のローソク足が完全に包み込んでいる状態を指します。あるいは、1本目のローソク足の安値もしくは高値を、次のローソク足の終値が完全に超えている状態のことを言います。
このように、2本のローソク足が密接に関連し合うことから「つつみ足」と呼ばれているのです。つつみ足は、トレンドの反転を示唆するローソク足パターンとして、FXトレーダーの間で広く知られています。
強気つつみ足と弱気つつみ足
つつみ足には、大きく分けて2種類のパターンが存在します。
強気つつみ足は、1本目が陰線、2本目が陽線という具合に、2本目の大陽線が1本目の陰線の実体全体を包み込むパターンです。これは、下降トレンドの底で現れた場合、強力な買いシグナルとなります。
一方、弱気つつみ足は、1本目が陽線、2本目が陰線という具合に、2本目の大陰線が1本目の陽線の実体全体を包み込むパターンです。これは、上昇トレンドの天井で現れた場合、強力な売りシグナルとなります。
つつみ足は、トレンドの転換点を示唆する強力なサインとなるため、FXトレーダーの間で特に注目されているパターンなのです。
つつみ足の見極め方
つつみ足を正しく見極めるには、以下の2つのポイントに注目する必要があります。
トレンドの状況
つつみ足のパターン
1. トレンドの状況
つつみ足は、相場の高値圏や安値圏で出現することが多いため、その時点でのトレンドの状況を把握することが重要です。
強気つつみ足は、明確な下降トレンドの中で出現した場合に、最も強力な買いシグナルとなります。一方、弱気つつみ足は、明確な上昇トレンドの中で出現した場合に、最も強力な売りシグナルとなります。
そのため、つつみ足を発見したら、まずはその時点での相場のトレンドを確認する必要があるのです。
2. つつみ足のパターン
つつみ足のパターンを正しく見極めるには、1本目のローソク足と2本目のローソク足の関係性に注目します。
強気つつみ足の場合、1本目が陰線、2本目が陽線となり、2本目の陽線の実体が1本目の陰線の実体全体を包み込んでいる必要があります。
一方、弱気つつみ足の場合は、1本目が陽線、2本目が陰線となり、2本目の陰線の実体が1本目の陽線の実体全体を包み込んでいる必要があります。
このように、つつみ足のパターンを正確に見極めることで、相場の転換点を見逃さずに捉えることができるのです。
つつみ足を活用したトレード手法
つつみ足は、トレンドの反転を示唆するサインとして活用できます。具体的な2つのトレード手法を紹介します。
1. 逆張りトレード
つつみ足が出現した後のプライスアクションを確認し、反転を待ってからエントリーするのが逆張りトレードです。
例えば、上昇トレンド中に弱気つつみ足が確認できたら、その後の値動きを見守り、押し目や戻り目が形成されるのを待ってから売りでエントリーします。
この手法では、つつみ足を反転の予兆として捉え、プライスアクションの確認によって、より確実な取引タイミングを狙うことができます。
2. 順張りトレード
つつみ足は、必ずしもトレンドの終了を示すわけではありません。強いトレンド相場の中で出現した場合、そのトレンドの継続を示唆することもあります。
そのため、つつみ足を確認した後、トレンドの方向性に沿ってエントリーするのが順張りトレードです。
例えば、上昇トレンド相場で複数の強気つつみ足が確認できたら、2本目のローソク足の終値を確認後、買いでエントリーすることができます。
この手法では、つつみ足を相場のトレンドを確認するサインとして活用することができるのです。
つつみ足を活用する際の注意点
つつみ足は強力なサインとして知られていますが、過度に信頼してしまうと、「ダマシ」に遭遇する可能性があります。つつみ足を活用する際は、以下の点に注意しましょう。
他のテクニカル指標と組み合わせる
長期トレンドと同じ方向にのみエントリーする
レンジ相場ではエントリーしない
短期足のつつみ足は避ける
これらの対策を講じることで、つつみ足のサインを最大限に活かしつつ、ダマシによる損失を最小限に抑えることができます。
特に、相場の長期的な動きと、つつみ足のサインが一致しているかどうかを確認することが重要です。長期トレンドと逆行するつつみ足は、一時的な調整にすぎない可能性が高いのです。
つつみ足以外のローソク足パターン
つつみ足以外にも、FXのチャート分析では様々なローソク足パターンが活用されています。代表的なものを以下にご紹介します。
はらみ足
つつみ足に似たパターンで、1本目のローソク足の高値と安値に、2本目のローソク足の高値と安値が完全に収まっている状態を指します。
はらみ足は、トレンドの転換を予兆するサインとして捉えられますが、つつみ足ほど強力ではありません。相場の反転を示唆する可能性はありますが、そのまま継続してしまう可能性もあるのです。
三兵
3本連続の同色ローソク足のことを指し、赤三兵(陽線3本)と黒三兵(陰線3本)があります。
赤三兵は上昇トレンド、黒三兵は下降トレンドの強さを示唆するサインとなります。相場の安値圏で赤三兵が出現した場合や、高値圏で黒三兵が出現した場合は、特に注目が必要でしょう。
三空
相場の急激な上昇や下落の中で、3回連続して現れる「窓」を指します。三空は、相場の行き過ぎを示唆し、トレンド転換の可能性が高いと考えられています。
三空踏み上げや三空叩き込みなど、その具体的なパターンにも注目する必要があります。
このように、つつみ足以外にも、ローソク足のパターンを理解し、活用することで、FXトレードの精度を高めることができます。
まとめ
FXでのチャート分析において、ローソク足のパターンを捉えることは非常に重要です。なかでも、トレンドの反転を示唆する「つつみ足」は、FXトレーダーの間で特に注目されているパターンです。
本記事では、つつみ足の定義や特徴、見極め方、そしてトレード手法について詳しく解説しました。つつみ足を正しく活用することで、相場の転換点を見逃すことなく、有利な取引を行うことができるでしょう。
また、つつみ足以外のローソク足パターンについても概要を説明しました。ローソク足分析の幅を広げ、様々なパターンを組み合わせて活用することで、FXトレードの精度をさらに高めることができます。
ぜひ本記事の内容を参考に、ローソク足分析の習得に取り組んでみてください。FXトレードの勝率向上につながるはずです。
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