心身条件反射療法PCRTって何?
私は、普段の施術にカイロプラクティック、心身条件反射療法(PCRT)、コーチング、心理学を用いています。
それぞれ別個で用いるのではなく統合した施術です。
今回は、心身条件反射療法PCRTについてお話ししていきます。
心身条件反射療法(PCRT)の哲学(考え)
PCRTでは、人を有機体と捉えています。
「有機体=エネルギー体」です。
・エネルギー切れだ!
・凄いエネルギーを感じる!
・エネルギッシュですね!
・エナジードリンク
・太陽エネルギー
日常でみなさんも使っていると思います。
自然界は様々なエネルギーが関係し合っていますよね。
そのエネルギーがブロックされたり、誤作動したりすると不調になるという考え。
そして、不調が長引くのは、そのブロックや誤作動を脳が記憶してしまうからという考えです。
まとめると、PCRTでは、
長引く不調(症状)は「脳の誤作動記憶」が原因と考え、それを調整し、心身のエネルギーバランスを健全にし、脳に健全な状態を上書きしていき健康になっていきましょうという施術方法です。
エネルギーについての詳細
エネルギーは、仕事をすることのできる能力のことを指す。物体や系が持っている仕事をする能力の総称(wikipediaより)
私も物理学者ではありませんので言葉の概念を正確に解説することは難しいです。
・運動エネルギー
・位置エネルギー
・熱エネルギー etc
色々なエネルギーの中で私たちは生かされています。
太陽の光エネルギーが、睡眠や栄養素の変換に関係したりします。睡眠や栄養のエネルギーが、次の役割に影響します。
身体の外からのエネルギーと内からのエネルギーが共存します。
外的エネルギー
・音
・光
・重力
・天気
・他人、植物 etc
内的エネルギー
・神経伝達
・気の流れ
・チャクラ、オーラ
・記憶
・感情
・言葉
・臓器
・様々な系 etc
運動やダイエットしている人なら理解しやすいと思いますが、運動したらエネルギー補給しなければ体が動いてくれなくなる、エネルギッシュではなくなるなど言いますね。
また、基礎代謝という生きるために必要な機能をエネルギーを使って自動で行っています。
さらに、以下のような式で説明します。
「物質=波動・波長=エネルギー=言語=情報」
物質=筋肉、骨、内臓、皮膚、血液、伝達物質etc
波動・波長=振動、波、流れ、気etc
言語=言葉、文字、映像etc
情報=入力される様々なもの
人間の体に入力されるものを全てが情報です。
例えば、言語。
文字を見たり、話し声を聞いたり。
話言葉は音波となり鼓膜(物質)を振動させ、その振動はさらに骨振動に変わり、神経の電気信号に変わり脳に届きます。
このように身体の内外から様々な情報エネルギーが流れ人間は機能し生きています。
補足:
言葉は外から内へ届くものだけでなく、内から内へ、つまり自分の内的な言葉もあります。
心の声です。
イライラした時、声に出してしまう人もいますが、グッと堪え心で怒る人もいます。
そして、その怒りの記憶(思いの記憶)は経験として脳に記憶されます。
今はそんなこと考えていなくても、思い出すと怒りが湧いてくる、あの時の怒りを思い出すことありますよね。
この思いの記憶も無意識にあるエネルギーなのです。
「無意識」に注目
エネルギーの流れ、情報の入力、身体機能の話をここで初めて知ったという人は多いと思います。しかし、確かにそう言われると身体ではそれが起こっていると思いませんか?
つまり、私たち人間が生きるための機能のほとんどが「無意識」に行われているのです。
行動の最初は意識する場合がありますが、動き出した後はほとんどを無意識がやってくれていませんか?
例えば、歩行です。
スーパーに行こうと決める(意識する)
・どうやって歩き出そうかな
・どちらの足に力入れて歩こうかな
・腕は振ろうかな
歩くためにこんなことは考えないと思います。
意識するのは最初だけです!
運転、仕事、スポーツetc、様々なことが無意識に行われています。
その無意識には、思いの記憶、エネルギー、自己ルールなどが含まれます。
野球のピッチャーをやっていて、
勝ちたい気持ち、俺はエースだから負けてはならないという自己ルール。
これらは心の中、つまり無意識にあるので意識しているわけではありませんが、エネルギーとなり脳の処理に影響し、身体の動きに影響を与えています。
人間の行動の9割は無意識で1割が意識と言われています。
実は大切だった「無意識」にPCRTは注目しています。
誤作動の見つけ方
エネルギーブロック、誤作動を見つけるためにPRT検査を行います。
PRT=Physical Response Test (生体反応検査)
・マッスルテスト
・レッグテスト
・フィンガーテスト
身体に入力した刺激の反応で誤作動を見つけていきます。
目に見えない身体の誤作動、心の誤作動、エネルギーの誤作動をクライアントの体を使いながらお互いに共有しながら進めていきます。
誤作動があると反応するという理解をしてもらいながら進めるので、納得感もあると思います。
病院との違い
PCRTを理解してもらうために病院との比較をします。
どちらが良い悪いはありません。得意分野が違います。
一般の方は病院なら全てがわかる、何でもわかると勘違いしているかもしれません。
病院は画像や数値に現れる病気、薬や手術が必要な病気には強いです。
逆に、画像や数値には現れない原因不明の症状や病気まではいっていない症状などには弱いです。
原因不明なのに薬を処方され経過観察。
薬でも治らなければ精神異常だと精神科、心療内科でさらに薬。
PCRTは、有機的、機能的に人をみます。また原因を排除する考えではなく、身体に適応させる考えです。
そのため、病院で改善しないような症状も自分の力で改善することができるのです。その反面、すぐに手術が必要な異常や病気、すぐに薬が必要な感染症などには弱いです。
病院とPCRTの違いを知れば、どちらを自分が選択すれば良いかがわかるはずです。
高血圧の薬を飲み始めるほどの状態ではないが、特発的に血圧数値の増加に悩まされている人もいます。病院ではお手上げです。何もできません。
このような場合もエネルギー的にバランスを取っておくことで安定が図れることがあります。
無意識の心は大事
PCRTの根幹をなす無意識の心の誤作動。
私たちは、過去の経験による思いの記憶があります。
そこから出来上がった自己ルールがあります。
どこにも売っていないオリジナル眼鏡を通して解釈し、現実世界を見ています。つまり、現実が完全に正しいということはないのです。
このような心の状態が誤作動し、身体の誤作動と関係します。
例えば、仕事で適当にやっている同僚を見るとイライラする。
その原因は、同僚にはありません。
・仕事は適当にやってはいけない
・仕事は真面目にやるべき
・自分のようにルールを守って仕事をするべき
このようなルール(オリジナル眼鏡)を通して同僚を見ているから、自分のルール通りにやっていない同僚に腹を立てイライラしているのです。
さらに、このルールのできた経緯が、過去に自分が適当にやっていて上司にひどく注意されたことがきっかけだったかもしれません。
その場合、
・自分は怒られたのだから適当な同僚も怒られるべき
・評価が下がるべき
と、無意識に思っているのかもしれません。
このような無意識の心が誤作動、つまり、エネルギー的に乱れた状態になれば、身体に及ぼす影響もあるのです。
心と身体のエネルギーバランスが健全であれば、痛みや悩みは自然と解消されていくはずです。それは、ご自身の治癒力がそうしてくれます。
原因不明の症状も無意識の心の誤作動を認識することで、改善するのです。
PCRTが向いている人の特徴
・有機的、エネルギー的な解釈ができる人
・信頼関係が作れる人
・素直な人
・主体的に取り組める人
・結果ではなく原因に注目できる人
・施術に期待を持てる人
・施術を受ける目的が明確な人
PCRTが不向きな人の特徴
・論理的で有機的な考えが理解できない人
・信頼関係の築けない人
・数回で魔法のような劇的な変化を期待する人
・施術者に任せっきりで主体的に参加できない人
・原因より症状にばかり注目する人
PCRT向きの症状
・病院で原因不明の症状
・病院の検査で異常がない症状
・整体、マッサージで改善しない症状
・慢性化した症状
・ストレスが関係する症状
・メンタルが関係する症状
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イップス
・野球、ゴルフ、テニス、ソフトボール、弓道、ダーツ、陸上etc
ジストニア
・痙性斜頸、眼瞼痙攣、発声障害、書痙、職業性ジストニア、局所性ジストニア
自律神経失調症
・頭痛、めまい、吐き気、胃痛、腹痛、便秘、下痢、動悸、うつ症状、やる気が出ない、仕事・学校に行けないetc
慢性症状
・腰痛、肩こり、関節痛、神経痛、頭痛
アレルギー症状
スポーツパフォーマンス向上
メンタル症状
・気分障害、適応障害etc
まとめ
心身条件反射療法(PCRT)は、脳の誤作動記憶に注目した施術です。
人を有機体と捉えエネルギーバランス(誤作動)と脳の記憶に注目し、症状との関係性紐解きます。
心、身体、外的エネルギー、内的エネルギーなどです。
無意識レベルの反応をクライアントの身体を使って検査し、誤作動を発見、調整し健全な状態にしていきます。
エネルギー的、機能的になった身体は、元々持っている治癒力を最大限に発揮してくれるでしょう。その結果、症状は改善していきます。
病院では治らない症状で困っている、慢性的な症状に困っている、心身のバランスを維持したい、エネルギーバランスを整え予防していきたい、このような考えをお持ちの方はご相談ください。
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